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Facebookのお友達

 私のことを知ってはいるが私は彼を知らない場合は、Facebookのお友達しかなく、小さな紳士用品店の中から声をかけられた。
アントニオと 入ってみると、写真のような自作暗箱カメラを組み立てて見せてくれた。
 説明を聞くと、カメラは6×9ぐらいで、印画紙で撮影する。暗箱の中には横幅のケースが2つ取り付けられていて、それぞれに現像液と定着液を入れ、最後に水を入れた小さなバケツが水洗バットとなる2浴現像になる。サンプルを見ると今となってはオールドファッション的雰囲気のモノクロ写真になっていた。これを観光名所に持ってゆき記念撮影をして600円(5ユーロ)・・・高くねぇか。

タクシーの運ちゃん 待ち合わせの時間が迫っていたので、詳しく聞けなかったのだが、印画紙をフィルム替わりに撮れば、それは陰画になる。しかしサンプルは陽画だった。とすれば、その陰画の印画紙を未露光の印画紙に張り合わせて再露光するしかなく、その手間からすれば600円も高くはない、と言える。
 ステレオタイプとしては不器用のスペイン人となるのだが、その自作暗箱を良く見ると、角の張り合わせやニス塗料の仕上げなどの細かさは、なかなかの玄人はだしで、このくらいを作れる一般の日本人は多くはない。
 この辺の職人的技術はスペイン人、あなどれないが、印画紙を長持ちさせる水洗処理などへの配慮がイマイチなのがタマニキズだ。
キオスコのおねーちゃん グァディックスの滞在最終日、素晴らしいものを見せてもらったアントニオに感謝である。
 翌日はバスに乗ってグラナダへ戻り、お土産買物デーの予定~。

   グァディックスの帰り、ホテルからバス駅までタクシーを呼んだら、いきなり運ちゃんが「知っているよ、あんた。Facebookでいろいろ写真をありがとう」。また、バス駅のキオスコで水とかを買おうとしたら、そこのおねーちゃんが「いつもFacebook見てるよ。生ハム買ったんだよね」。
 嬉しいな、みんな友達だ。
 因にLINEとかをやっているのは日本と韓国だけで、世界殆どがFacebookだ。