HOME > アルバム > iPod 【その1】 【その2】 【その3】 【その4】  
【その3】にて
FM電波で飛ばしカーラジオで聞いているが、ややパワーが足りないのは贅沢か。iPod自体のボリュームを中ほどにして聞くのがなんとか許容範囲。
 と記したが、偏りの激しい提灯記述だと思った。

iPod CDやカセットに比べたら、あまりにも音質や音量が不足し過ぎていて、イージーリスニングやBGMなら良いけど、車内でガツンと聞きたいという欲望を殆ど満たしていなかった。
 FMトランスミッタは最初のiTripを含め3台使ったが、どれも50歩100歩。

 2台目のオーディオテクニカ「AT-FM8」などは、雑誌MacPeopleにて音質音量とも最良!とリポートしていたが「何処が違うんじゃい?」

iPod どうせならコンパクトでチューニングが楽なのが良いということで、AirPlayを3台目として使っていた。
 慈悲と忍耐と絶望によって我慢して聞いていたが、時としてガツンと聞きたい!というところからの欲求不満がどうしようもなくうっ積し、最近では自作の音楽CDRを聞いていた。
 車に置き放しのiPodなんて、いつでも盗んで良いよ、というような価値に低落し、カラーiPodなども、あっそ、ぐらい。

 先日、車でビックカメラに行った時にふと目に付いたのが、「カーカセットアダプター」なるもの。
 カセットテープからコードが出ていてミニピンジャックをコンパクトCDやMP3プレーヤーに繋いで聞くという昔からの方法。
 サーというヘッドからのノイズが出るので良くないと、あちらこちらから聞いていたし、昔デスクマンを車内で聞いていた時にも確かにそんな異音があったので使うことを遠慮していたが、藁にもすがる前のダメモトで購入してみた。値段も安くオーディオテクニカのは1,980円だった。
 商品の性質上、家に帰ってからじっくり試してみるものではなく、駐車場で本体を取り出し、パッケージはそのままごみ箱へ。
 いざ聞いてみると、「おおっ!CDと殆ど同じじゃないかい!」
 70年代ロック特有のベースラインやクラシックのピアニシモ、フラメンコのギターの共鳴板を叩くゴルぺの音など、息切れせずに最後までちゃんと聞こえ、音もかなり広がり、まさにCDやレコードに匹敵するサウンドを再現させてくれた。
 時代のスタイルからすればFMトランスミッターの方が合っているが、音質こそはアナログ的なカセットスタイルにあったとは、まさにチルチルみちるの青い鳥だ。

 気持ちよく音楽を聞きながら車を走らすこと30分。いきなりカセットの中でカチカチッとギヤの回る音。
 家に戻ってお店に電話すると、パッケージがないと・・とかどうも歯切れが悪いので、オーディオテクニカに直接電話をしたらそれを送るように言われた。
 後日メールが来て、確かに製品不備があったけど購入したばかりなので新品と交換してくれるとのこと。嬉しいじゃないか。
 それでも到着までの数日が待ちきれなく、2,600円のソニー製のを買ってしまった。
 いずれもいろいろな工夫がしてあり、さすがmade in Japan と言ったところだ。ただ、マイナー音響製品になりつつあるカセットなので、品質もそれほど求められないのが需要もしかり供給もしかりだろう。ここは割り切って使い捨てだ。
 1年ぐらい保てばラッキー。ただ、有名メーカーのをお勧めする。

 厳密に言えば、iPodに入っている音源データーは、音楽CDのようなaiffタイプではないので多少の音質低下は否めないと言われているが、FMトランスミッター経由のに比べれば、まさにパラダイス。
 久しぶりにiPodが復活したぞ!

戻る