FUJICA GWS690 III (65mm f5,6)

GWS690 「FUJI GW690 III/90mm f3.5」からの続き

 結婚してから何故かGW690にモノクロを詰めて撮るようになった。
 昔は、TRI-Xを詰めてスナップよろしくバシバシ135のように撮っていたのが、NEOPAN SSを詰め、ちゃんと三脚&レリーズで撮るようになった。歳を取ったのかなぁ?
 そうこうしているうちに使わなくなったという65mmを友人から譲ってもらった。
 65mmだから135に換算すると32mmだけど、どう見ても24mmのように感じるのは、135のように寄って撮るということをしていないからか?

 交換レンズ式は初代のみで、2型からこのようにレンズ固定となり標準と広角の2機種の販売となったが、持ち運びとしてはやはり交換レンズ式の方がやはり良い。
 需要が極端に少ないから無理なんだろうな。だから製造中止かぁ。
 135と同じプロポーションサイズの6×9だし、同様に構えて撮れる、または他の120に比べて軽量なので、120エントリーとしてはイチ押しだと思うのだが、AFもなければ露出計もない機種にはアマチュアの触手は動かないのかもしれない。そもそも中望遠レンズがない・・・、そんなの買わんよなぁ、普通は。

GWS690 2型と3型の違いは、3型の方が構造的にフィルムの糸巻きをかなり軽減させたと言われているがどうなんだろうか?
 スタイルは2型の方がカッチョ良いが使い勝手は細かいところで3型の方が良い。

 このカメラの裏底にカウンターが付いていて10回シャッターを切ると1カウンター上がる。
 シャッターの耐久性との関連を見る・・らしい。私のGWは170、GSWは120だからまだまだじゃないかと勝手に思っている。

 良く分からないところに、この機種のレンズ構造がある。
 90mmと65mmのいずれにもフードが内蔵されているのだが、なんと65mmの方が長いのだ。

   この機種での撮影内容からストラップは邪魔なのでハズしている。
 ずっと前から4×5に6×9フォルダーをつけて・・と考えているのだが、機動性を排除できず今だこの6×9を愛用している。

   モノクロでのこの6×9、-11絞りぐらいのNDフィルターを付け、2分〜6分の長時間露光で風景スナップを撮り続けている。まとまったらいつかこれで個展をしたいと思っている。
 その中間報告が、第9回あっぷる展(1998.11)に出品した「時の行方」だ。