EBONY 45S

EBONY45S  定価は38万ぐらいだが、デジタル全盛ゆえ、誰もこんな大型なんて使わなくなったので幸いにもヤフオクで10万円でゲットすることができた。
 とは言っても4×5を撮るつもりはなく6×9アダプターを付けてだ。

 それまではFUJICA GW690を使っていたのだがアオれないのと望遠がないのがネックで、それよりも多少フットワークが落ちるがじっくりちゃんと撮りたいというところでのEBONY 45Sと相成った。
 広角専用なので構造上望遠側は180mmまでしか使えないが広角側は38mm(ヘコミボード)までOKだ。ホースマンについていたローデンシュトックの45mmを付けてみた。135換算で20mmぐらいだ。

 スウィングやティルトなどもあるが屋外で撮る時はたいていライズのみなのだしボディも黒檀製で丈夫だけど軽いので設置から撮影まで思いの外早い。
 冠布も不要でそのままルーペでピントグラスを見て合わせている。慣れるとOKだ。だた三脚はFUJICA GW690時のジッツオ1型は無理があり一つ重たくなった2型+ハスキー雲台を使っている。

EBONY45S このご時世、こんなカメラで撮っていると珍しいのか不審がられるのかいろいろ声をかけられる。
 「何を撮っているのですか」は良いが「何をしているのですか」は閉口モードだ。また目立つのですぐ警備員とかがやってきて「ここは撮影禁止です」と言われてしまうことしばしば。
 身近なスナップ以外、最近はずっとこれで撮っていて愛着もたくさん出てきた。
 てっきり舶来だと思っていたこのEBONY、板橋に会社がある国産だったのにはびっくり。町工場のハンドメイド風でなかなか良い。右写真の鏡付きの水準器が優れものだ。