Nikkor 55mm f2,8 Macro

55mm f2.8 Macro 写真学校への入学時に、50mmを揃えるように言われた。
 28mmしか持っていなかったので、それならと買ったのが旧タイプ(銀鏡銅)のオートニッコール55mm f3.5だ。
 アメリカのスタジオとかでは、これ1本で何でも撮るんだってさ、なんて誰かに聞いて、そんな気分でパシャパシャ撮っていたのを思い出した。
 実際、フリーになってもマクロを使うのは主にスタジオだったので、特にf3.5でも問題はなく、ずっと愛用していた。
 このf2.8に買え変えたのは、他のレンズに比べてもかなり最近のことで、いくら何でも銀鏡銅のじゃなぁ、ということぐらいでの理由でしかなかった。ごめんね、55mm f3.5。

55mm f2.8 Macro 最初はトラブル続きのf2.8で、ヘリコイドの油が絞り羽に染み出てきて、絞りが動かなくなるのが2年ぐらい続き、理由は不明だが、3回目のOHで完全に直った。

 AFになったら等倍まで撮れるようになり、1/2までのマニュアルAi ニッコールはだんだんと影も薄くなってゆく寂しさがちょっとあるな。
 ただ、接写でのAFは難しいところもあり、やはりマニュアルレンズでの確実性は今だ健在でもある。