佛教大学歴史学部
東洋史コース全履修科目

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■「東洋古代史特講 1 」 T履修 2単位  2018.11

 歴史的に確定している中国最古の王朝、殷から前漢までのお勉強。
 東洋史コースのT履修は全て2単位なのでレポートは1つだが、科目最終試験への学習時間は4単位のと変わらないので、レポートが1つだけというお徳感がない。
『中国史 -古代-』 以前は文学部中国科だったので、一番古いのは孔子の『詩経』で、その時代背景があまり良く分からなかったのだが、この科目で取り敢えずもサラっとにしろ概観でき、とても良かった。また面白い。
 殷王朝と言っても、「邑」という氏族集落が集まり、その連合体の盟主が殷という名で、その全体は「商」と称し、現在の商売の商は、ここから来ているとかで、へぇ〜、だった。また、孔子のいた春秋期は、名前から平和な周王朝時代なのかと思いきや、穏やかなのはその前の西周期で、春秋期は、その小さな邑が沢山の下克上的諸国となり、くんずほぐれずの総当たり的バトルリーグを繰り広げ、それらが落ち着き決勝リーグ風に勝ち残った7つの国になったのが戦国期。ふーん。

『中国の歴史(上) 【古代-中世】』 指定テキストは、佛教大学出版『中国史 -古代-』で、とても丁寧に詳しく記されていて、とても良いテキストなのだが、詳しい分、歴史の流れにおいては分かりづらいところがあり、結局、シラバスに参考文献と記されていた昭和堂出版『中国の歴史(上) 【古代-中世】』をゲット。
 指定テキストと同じく、親切丁寧に記されていてとても良いのだが、レポートや科目最終試験での学習においては、この2冊を読み合わせてまとめなければならない大変さがちとあった。
 また、東洋コースのレポートは、小論文形式に視点が置かれているので、構成を考えて、序論・本論・結論等にまとめてね、と添削されたレポートが返ってくることしばしば。序論・本論・結論などを学ぶ科目がない。普通ならゼミとかで学び、その代わりなのか「発展研究ゼミ 1〜4」があるが、シラバスを読む限り、少なくとも卒論テーマが決まってから、と記されていて、どうすりゃいいんだ状態だ。「論文の書き方」等の書を購入して自力で学べ、ということなのか。
 因に、参考テキストの昭和堂出版『中国の歴史(上) 【古代-中世】』はお薦めで、他「東洋中・近世史特講 1」でも参考文献に指定されている。

 しかし、科目最終試験は60点。
 60点というのは最悪だけど、しょうがないな、というお情け点数である。
 担当は西川利文先生だが代表なので、他の先生も受け持っているようだ。そして、同じく代表教員になっている「東洋宗教史特講」の科目最終試験も60点。
 つまり、1000字前後の科目最終試験も、卒論と同様に序論・本論・結論というような記述にしなければならない、ということだろう。
 確かにこの2科目はそのような意識でもって記していないので仕方がないとも言える。反面、リポートに関しては論文のように記した方が良いとは聞いたが、それを科目最終試験にもというのは皆無。文句を言っても仕方がないので、そういうものとして以降、取り組むしかないところだ。
 同文、「東洋宗教史特講」にも並記。