佛教大学歴史学部
東洋史コース全履修科目

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> 歴史学科東洋史コース各履修科目

■ 「 朝鮮史 」T履修  4単位  2018.8

朝鮮の歴史 「東北アジア史特講 1」のテキスト『新・韓国現代史』に触発され朝鮮に興味を持った。少しだけど。
 シラバスを見たら「朝鮮史」があってラッキーと思いきや、必修ではなく、むしろ取らなくても良い課目分類に入っていた。おまけに4単位なのでレポートも2つ。しかし、これを逃すとおそらく死ぬまで韓国の歴史書なんて読まないだろうな、と思うも、知らない外国の歴史なんて無限のようにあるから(例えば、インドネシアとかスウェーデン、モロッコとか)、別に韓国の歴史を知らなくても良いと言える。が、何となく乗りかかった船モードなので、履修が遅れるのを覚悟し、取り寄せたテキストが『朝鮮の歴史』。

 中学の歴史で習った、高句麗と百済、新羅以外は全く読めない。幾つかルビが振ってあるけど漢字のハングル読みだ。漢音読みで覚えるしかないのが辛そうで、それも300ページ。例えば、「李資謙」という人がいて、ハングル読みだと「イジャギョム」、永遠に記憶できそうにもないので「リ・シケン」と覚えるしかない。
 7月中に読んでレポートを2つ書いて提出し、9月上旬ぐらいに筆記試験を目標にしたいが、見慣れぬ固有名詞が満載の300ページにビビり、筆記試験は10月上旬でも良いかぁ、などと早くも弱気モードになった。

 佛大学習の「朝鮮史」、2つ出すレポートの1つが終わり、締め切りまで残り5日しかないところで2つ目をヤケクソ的に奮闘中。
 1つ目のレポート設題は、植民地期前の朝鮮王朝の歴史経過(だったかな)。
 朝鮮の人名の名字って中国同様一文字が多く、歴代王朝名も「祖」か「宗」が付いて「正祖」とか「正宗」なのでひじょーに分かりづらく、途中で覚えるのを断念した。

 朝鮮王朝は、王権と儒者の中央官僚との政権掌握争いが延々と続いていて、まるで中国みたいだ。そして、その中央官僚内でも儒教の倫理観の違いから派閥が無数に質屋のように出たり入ったりしていて、東西南北のそれぞれの「人」、老論、少論などが出てきて、一応ネットで調べてみると、何故かyoutubeのがヒットして何それ?
 一服しに換気扇のあるリビングに行くと、ここ数年24時間態勢で韓国ドラマを見続けているかみさんのiPadに「老論」の文字をふと見つけ、これ何?
 歴史ドラマではこの朝鮮王朝時のが人気があるそうだ。
 かなり昔、大学のスクーリングで泊まったホテルのテレビで、王位継承権問題での暗殺を避ける為、皇太子が身分を隠し書堂(朝鮮の寺小屋)に通い、8歳ぐらいで四書五経を暗記してそこの先生を驚かさせたというのをやっていて、カミさんにその話しをしたら「それは○×(ハングル語なので聞き取れない)ね」と即答。カミさん、プチコリアンフリークなのか、エンドレスでその辺の情勢ウンチクが始まる。たのむからハングルのカタカナで言わないでくれる。ただでさえ、中国語の音読み風でパニックなのに・・。

 『朝鮮の歴史』を読むと、朝鮮王朝初期に作られて宮殿、景福宮というのがあり、皇居とかベルサイユ宮殿、北京の紫禁城のようなものだけど、植民地期になんとその敷地内に朝鮮総督府を大日本帝国は建設してしまった。スペインのアルハンブラ宮殿の中にカルロス5世の宮殿を作ったり、コルドバのメスキーターと類似しているところがあるが。
 さらに、朝鮮出兵にて、豊臣の秀吉さん、その景福宮を焼打ちしてしまった、と記してあり、後年再建したそうだが、すげーな日本の対朝鮮の歴史、植民地期の政策も含め、完璧に朝鮮フルボッコだ。これじゃ、日本大嫌いがDNAに入ってしまい、公式に謝罪しても無理、土下座しても無理、中国式の「三跪九叩頭」しても無理、適当な賠償金を支払っても無理。朝鮮からすれば、日本自体の存在がなくなるか、極東から遠い北海ぐらいまで国替えとかがないと本能的な溜飲は下がらないだろうなぁ、と思った。

朝鮮史入門 もう一つの現実としては、その18世紀から19世紀の世界価値観は、欧米列強の力関係によって植民地と被植民地に別れていただけで、それに対する善し悪しの概念のない時代だったので、現在の価値観で当時のその価値観の結果を判断して、直接的に謝罪云々はなかなか厳しい、と思うのは、真面目にそれを全面に出してしまうと、アメリカのフィリピン支配やイギリスのインドや香港支配、フランスのベトナム支配などに波及してしまうからだ。
 あるのなら直近の世界大戦における勝者と敗者としての政治利用でしかない、などと一人黙々と暗く暗く一冊の本と格闘していると、そんな妄想にとりつかれた。

 『朝鮮の歴史』は、バイアイスがかかってはおらず、丁寧にきちっと説明されていて、とても良い本だ。しかし、さすがに2000年ぐらいの歴史を300ページで解説し切るのは限界があるのは、その限界を超えたような設題等があり、つまり、他の本も参考にしてね、だ。
 アマゾンにて安い中古のを探したのが『朝鮮史入門』だが、これ間違えた。沢山の他人の論文や評論を引用しまくって、そこに著者達の意見をちょこっとだけ付加している、なんともまぁ、人のふんどしで相撲を取るようで、こういうのありなのだろうか?引用しても孫引きになるだけで、そこから一次文献を探せ、ということ?取り敢えずのちょっとしたレポート参照には不向きな本だ。

『竹島 - もうひとつの日韓関係史』  レポート対策にて「竹島」を読んだ。
 池内敏 『朝鮮 - もうひとつの日韓関係史』 中公新書、というやつ。

 読む前から、尖閣諸島同様この竹島問題はどちらでも良いと思っていた。
 というのは、それぞれの主張する論拠を数ある史料から都合の良いものだけを抜き出した文献等に求めているので、客観的に証明するのは難しいと予想していたからだ。
 読んでみると確かに両方の提出する史料は不完全なものばかりだが、誰が見ても確実に変えようのない真実として、竹島は日本の領土になり、現在の竹島は韓国による不法占拠になる。この辺の状況、恥ずかしながら私は知らなかった。

 それよりも、この本では偏りとかはなく、ひたすらにとことんそれぞれの史料の不完全さや矛盾する箇所を客観的に多方面から比較して検証し尽くしているところで、歴史学の研究とはかくあるべきとして、その結果よりもその姿勢に多くを学び、ありがとうございました、だ。後に読んだのがこの本で良かった。