オーバー・ザ・80/超過八十歲
 

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ラスマエ

台湾ビール 1年振りに成田で落ち合った叔父は開口一番、「台湾旅行もこれが最後かなぁ」、と弱音を吐いていた。
 その弱音というのは、本来は足腰を鍛えるために(現状維持だけど)、朝晩30分の散歩が必要だったのが、今年はさぼりまくっていて、この台湾旅行があるが為に2ヶ月前から散歩を再開したら、久しぶりなのでずっと足が痛く、特に登りが辛いとの事かららしい。しかし、いずれにしろ年齢からすれば大変な努力だ。

林華泰茶行の黄色い大袋 叔父が私と一緒に台湾等に旅行するようになったのは、3年前の79歳の時で、私から見れば79歳も82歳も変わらないのだが、微妙に体力とかが年齢と共に落ちているのだろう。ただ通常、何かしらの病気やケガなどで手術等をした経験があるとしても、何等問題なく日常生活を送ることができる80歳以上って、そうそういないものだ。たいていは、元気であっても要杖等で飛行機等に乗れない、遠出は無理とか、認知症が顕著に出て独り歩きできない、などが少なくないからだ。

鹿港老街 と、言いながらも、バスに乗ったりして平坦な道をあれやこれやと歩き、疲れた夜だけタクシーを利用し、それなりに旅行を楽しんでいたようだ。
 しかしやめとけば良いものを、台湾には売っていないだろうと日本の500mmlの缶ビールを5本ぐらい持ってきたかと思うと、台湾でも日本のビールは売っているんだね、と言い、それらを飲みきってしまえば500mmlの台湾ビールをまた数本買ってくる。そして余れば友達への土産だと言って3本ぐらい持ち帰えろうとし、お茶もいつもの私の2kgではなく4kgも買ったのでスーツケースは私の11kgを超え17kgになっていた。おまけにケースに入らないキクラゲなどを別の大きなビニール袋に入れて持ち帰り、キャスターが付いているとはいえ、空港から家まで運ぶのにはかなりの難儀だったと思う。
 次回行く時には私は車で行き、帰りだけ車で送るのが良いのかもしれない。

帰りの中華航空、ボーイングなんとか 叔父曰く、健康に良い散歩は朝飯前より、食後1時間経ってからの方が良いとのこと。ふ〜ん。
 「それじゃさぁ、1日2回の30分の散歩を15分ぐらいに減らしたらどお。散歩やめたら24時間、家にこもってしまう訳だから、余計ボケてしまうかもよ。年1、2回のゴルフと台湾旅行が散歩継続の理由になって良いんじゃない」
 「そうだね、15分にして再開しようかねぇ」、と帰り際に叔父は言った。いつも機内では4杯ぐらいワインを飲むのだが、帰りは殊勝にも2杯だけにしていたので気持ちも新たに変わったのだろう。「冥土の土産の海外旅行」というとそこで気力が切れてしまいそうなので、いつもが「冥土の土産一歩手前の海外旅行」とするのが良いようだ。

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