ごあいさつ
1967年に故平松太郎を校長に、故木村伊兵衛を相談役として創立された日本写真学園は1992年をもって25周年を迎えるに至りました。
その間、本校は学生数を少数におさえ充実した講師陣を擁して一人一人の個性を育てる教育を行う方針を貫いてきました。その成果は着実に実を結び、今日では多くの卒業生が広く写真界で活躍しております。
この25周年を期して何か記念行事をとの構想もありましたが、時節柄、派手なイベント等は避けて、後々まで残る記念写真集の出版をする運びとなった次第です。
幸いに卒業生、在校生、講師を含め130余名の参加を得てこのような写真集の完成をみることができました。これは参加者の熱意によることはもとより、この出版のため広告掲載その他の面でご協賛いただきました関係企業の皆様のお力添えによるものと深く感謝申し上げます。
若い新人にも参加しやすいよう負担を軽くするため製作費の節減を計っているため、決して豪華な写真集とは云えませんが、内容については夫々の個性が発揮され記念写真集にふさわしい充実したものになったと信じます。
このように紙面に作品を連ねることによって、在校生、卒業生、講師の間に親しみが生まれ、より強固な連帯感で結ばれることを期待して止みません。
1993年8月
日本写真学園 校長 児島昭雄