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"VAMOS" 会報誌寄稿
春の駐日スペイン大使館

 「急ぎで済みませんが、絵画を撮って欲しいのですけれど・・」と、スペイン大使館のMさんから電話。

 政府主催による、あるスペインの画家の絵画展が本国であり、日本のスペイン大使館に掲げてある彼の作品も紹介するから、その写真を撮って欲しいとの事。後々のバモスとの事あるし、何よりも美人のMさんに会えるので快諾して、助手を連れて一路郷愁のスペイン大使館へ!

 壁に掲げてある額をハズして撮りやすい場所でと思っていたら、なんとサイズが2m四方もあり、仕方なくそのままの状態で撮影。場所は、なんとスペイン大使の執務室。本国なら、ドン・カルロスかゴンサーレス(あ、今は違いましたね)が座っているであろう部屋。
 大使から、撮影にどのくらい時間がかかると聞かれて、1時間から1時間半ぐらいと答えたら、あまり良い表情じゃなかったので、1時間以内に撮るから部屋を自由に使わせてくれ、と言ったらOKが出た。

 大使秘書の美女カルメンが、私が大使の葉巻を盗まないようにずっと付き添ってくれた(うそうそ)。

 Mさんと初めてあったのはバモス理事の姫野さんと一緒に大使訪れた一昨年。大使館レベルで見ればそれほど大きくない団体のバモスだが、彼女が持っていた書類には急場しのぎで作った当時の私の名刺がクリップで止めてあり、改めて彼女の仕事に対する姿勢を見せてもらった。

 ついでに大使に拙写真集「MY COMPANY」を贈呈した。
 「こう云う写真は、カルロス王はお好きでしょうか?何でしたら謹呈として100冊ぐらい本国へ・・。」と言いたかったのだが止めた。

 ペラペラめくってる大使が「素晴らしい〜!」
 「スペインが写っていますかぁ?」
 「うんうん、スペインそのものだ。」

 お世辞だって嬉しいなぁ〜。

 春の気配の風にラテンの香りが漂う、うららかなある日の港区六本木界隈。

1997.4


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