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「ハラキリ、サムライ、ゲイシャ」なんて叫んでいる外人はここに連れてくるのが一番!と思いきや、サンジョが「う〜ん、ここに来れば、他に行かなくてももう十分だなぁ」といたく感服していた。
マラガに住んでいた頃のバルにて、「ねぇ、忍者って何処にいるの?」とか「今の忍者って何をしているの?」とよく聞かれたけど、かなり日本を誤解されまくっている質問だ。
そうそう、そういう方々にこそ、この江戸村を紹介すれば良かった。
爆笑劇の遠山の金さんを一緒に見るも、なかなか説明が難しい。
「遊び人」は vividor が近いかな。遊び人だけど実は奉行所のお代官。面倒だから「遊び人だけど、実は裁判官」にしてしまった。
その後、かつてロベルトも紀伊国屋文左衛門として舞台に上げられた、花魁の花の吉原。でも、今回上演時間が上手く合わず見送った。
スナップ写真をみたら殆どが外人だったので、サンジョも上がれたんだ。悪いことをしてしまった。2年後をお楽しみに、サンジョ。
江戸村に来たのなら、これだけは必ず、というのが江戸村写真館。
さまざまな衣装を着て記念撮影というもの。キャビネサイズ、台紙付きで、1枚2,000円って安いな。
殿様・武士・町人・浪人、姫、花魁などの衣装の中から、サンジョとロサーナは、お殿様と奥方様。
なかなか美男美女に撮れていて是非ここにご披露と思うも、スキャンするのを忘れて帰国してしまった。
「戻ったらすぐスキャンして添付画像で送るよ」と言っていたが、いつになることやら。
Nobu大塚と |
ちょっと気取って |
町人と一緒に |
奥の方に行くと、小伝馬町牢屋敷があり、リアリティあふれる人形達が牢屋の中などで好演していた。その隣は吉良上野介邸。そして歴史コーナーには、白虎隊、浅野内匠頭乱心、井伊直弼暗殺など、殺し系のが多く、ややディープな演出の世界になっている。
赤穂浪士や白虎隊を説明したところで、あまりニュアンスは伝わるとは思えなかったので、時代だけ言って「昔の有名な事件」で済ませた。
初めて日本を訪れるスペイン人にとっては、口に合わぬものばかりだけど、それでも甘辛の照焼きソースやうどんなどは好まれる。しかしロサーナは全くダメみたいなので、食事はファミレス。スパゲッティ系とフライドポテト、それにビールを毎度のように食していた。
不思議にも日本酒は大好きみたいで良く飲んでいた。
しかし彼らは良く飲む。体形もあるのだがロサーナだって時間の限り飲んでいた。彼らと会った翌日は必ず二日酔い。
おでん屋やお好み焼き屋、焼き鳥専門店などに連れてゆこうと思ったが、ロサーナには口に合わないと思い、通常の和民や白木屋などを利用した。写真付きのメニューは外人にとって大切だからだ。
夕方、東京に戻り和民で飲み始めたのが19時。結局ラストの11時まで飲んでベロベロ。翌日は早朝の築地市場に行くと言っていた。元気だなぁ、サンジョ達。
お江戸にタイムスリップ |
「にゃんまげ」と一緒に |
サンジョから聞いた話。
初めて日本に来た時、安いのでアエロフロートを利用したそうだ。
ソ連は怖い国なので緊張し、武道をやっていたのでタマキンプロテクターをしてその中にパスポート類をしまっていた。
モスクワ空港の税関では、パスポートの写真があまりにも凄いので、1分間当人と写真を見比べていたそうだ。
搭乗時のボディチェックで、そのタマキンプロテクターが引っかかった。
「何だこれは?見せてくれ!」、職員も驚いたであろう。
普通なら、特にイベントがなければ江戸村でサンジョとは最後だったけど、何処となしか淋しく思い、帰国前日の夜、スペイン関連の友達を誘ってお別れパーティをした。
相変らず飲んでギャグ話しで盛り上がってラストオーダー。
いつもと変らぬ抱きあってのお別れの挨拶だったけど、ダラダラやっていたら涙が出そうになった。潤みかけながらさっさと先に辞した。
サンジョは私の友達になったようだ。