左のような実際にポストカード(以下、PC)を作ってみようというやつだ。
何もインクジェットプリンターに限らず、集合写真の文字入れ同様、これをそのまま町の写真屋さんに持って行って銀塩プリント(フロンティア等)に出力というのもありだ。
いろいろな方法があるが、まずは指定された解像度で希望の大きさの画像を作成できるようになる、または、文字などを含めた配置によるレイアウト感覚を身に付けることが重要なので表面的な手順や方法などにあまり目を奪われない方が良いかもしれない。
ただ、それなら左のサンプルは良いデザインかというとウルトラのダサダサ。あくまでも分かりやすさを優先したのでご了承を。
作成においては以下の3つのパートに分けて取り組んで行く方が良い。
1) 写真のリサイズ&貼り付け方法
2) テキスト文字の作成&貼り付け方法
3) それぞれの素材を相対的にレイアウトしてゆく方法
このような画像と文字などいろいろな素材を使って一つの画面内(この場合はPC)収めようとする場合、ちょっとした時間が空いた時にという取り組み方ではなかなか習得が難しい。
それなりの時間を作りそれなりに集中して行うのがベスト。
そして一気にやろうとは思わず、上記のパートごとに日時をまたいで行ってゆくのが確実に身に付くと思う。
画像はこちらで用意したので取り敢えずそれを使う。→ sample_photo.zip
sample_photo.zipを解凍 → フォルダ「sample_photo」 → taiwan.jp
1)
Photoshop Elementsを起動する。
左のように左上の表示が「写真整理モード」になっていれば、サブメニューバーの「編集」→「スタンダード編集へ移動」を選択。
↓
左のようになっていればOK。
2)
新規ファイルを作成。
メニュー「ファイル」→「新規(N)」→「白紙ファイル...」。
左図で分かるように、キーボードの「Ctrl」+「N」で同様に新規ファイルが作成される。
3)
作成される、とは言ってもその前にファイルの画面の大きさを決めなければならない。
今回はPCなので一応の規格である、148mmと100mmを幅と高さの枠に打ち込む。
「ファイル名」は保存時に決めるのでそのまま、「プリセット」を押すといろいろサイズなどを選択できるが縦位置と横位置は選べないのでそのまま。
幅と高さを希望のサイズのにする。
その右側には左図のように「mm」とあるが、これがmmじゃない場合はそれをクリックしてmmとかcmに設定する。
解像度はプリントなので300。
350もあるけど、それは上級者向きなので、今は 全てのプリントは300、webは72 と覚える。
カラーモードとカンバスカラーはそのまま。
ここで注意しなければならないのは、たいていのプリンターは周辺の余白にはプリントできない、つまりフチ無しというのは無理ということ。
印刷したい写真や文字は周辺5mm以内に配置する。
一つの機能としてインクジェットプリンターには、そのフチ無しプリントはできる。
何故ならそういう選択項目があったからだ。後日試して追記するけど、今回は余白付きのでやりましょ。
4)
 Elementsを開いたら画面一杯になってデスクトップのゴミ箱等が全く見えないと言った場合は、左図のようにElements枠左上の3つ並んだ真ん中をクリック。
先述のサンプル写真、DL→解凍した taiwan.jp をElements枠の近くに移動させる。ここではデスクトップ上。
これは重要で、デスクトップ上ならどこでも良いのだけど、常にそれが見えるようにして作業をするのが常に何処に何があり、そして自分が何をしているのかがリアルタイムに把握できるからである。
これができていない場合の合言葉は「あったハズなのだけど、どっかに行ってしまった」だ。
それを含め新規画面を開いたら、何回上書きしても劣化せず、かつレイヤーが保持さえる .psd または .tif で保存する。
そして右図のように常に見える場所に再配置しておく。サンプルでは、DM-A.psd で保存。
以降、予想外のトラブル(PCのフリーズとか)の為に、幾つかの作業の合間に上書き保存をし、作業を進めるのが良い。
ここでは、taiwan.jpg が用意されているが、実際は自分で用意する画像は色調補正やゴミ取りなどすべてを済ませたのを用意する。
5)
148mm×100mmの白い枠の DM-A.psd を開いたままで、デスクトップ上にある、taiwan.jpgを開く(ダブルクリック)。
もしtaiwan.jpgがElementsではなく他のソフトで開いてしまったのなら、一度それを閉じてtaiwan.jpgを右クリックして開くアプリケーションをElementsに設定してからダブルクリック。
また開いたら左図のようになってしまったのなら、メニュー「ウィンドウ」→「アレンジ」→「重ねて表示」を選択。
また何かの拍子で(知らずに変なところをクリックしていまったとか)左図のようになってしまっても慌てない。
画像下部の赤丸を見てみると、ちゃんと画像はあり単に白い画像に隠れているだけ。表示したいアイコンをクリックすれば表示される。
6)
←左図のような画面になったら、続きを始めましょ。
7)
画像自体に余白を付けてそこに文字を書き込んでゆくのもあるけど、それだと最終的なレイアウト配置ができなくなってしまうので、ここは白紙のファイルに写真をレイヤーとして貼り付けるのが良い。
貼り付けた後の画像の縮小拡大は可能だけど、作業がしやすいように近似値までリサイズする。
このサンプルでは横位置なので画像の長辺はどんなに長くても100mm。
左図のようにこの画像の「画像解像度」を表示させてリサイズする。
8)
ここは面倒なところなのでじっくりと順番に理解して行きましょう。
画像全体をリサイズする場合は、まず長さとかではなく解像度を先に変更してゆく。
解像度を変更する場合は、必ず左図の下赤枠の「画像の再サンプル」のチェックをハズす。
解像度を変えずに画像のサイズを変更する場合は、このままの状態で変更する。
一眼レフで撮ると解像度は300になっている場合が多いが、コンデジだと72の方が多い。
9)
左図のように「ピクセル数」の書き込み欄が消えたら解像度欄に300と打ち込む。
打ち込んだら「画像の再サンプル」のチェックを入れる。
10)
左図のようになっていればOK。
何がOKかというと、ピクセル数、ドキュメントの枠に数値を書き込める状態になっていて、かつ解像度が希望の300ppiになっているということ。
ドキュメントサイズの単位は、mmかcmにする。通常はmmの方が分かりやすい。
ここから解像度300ppiの状態で画像のサイズを変更してゆく。
どちらの数値を変更しても良いけど、この場合は分かりやすい「ドキュメントのサイズ」の方を変更する。
変更するのはいずれかの辺だけで良くそれによって片方も自動的に変更される。通常は長辺を変更する。
あいにく適度な画像がなかったので、この画像では長辺が72.81mmになっていて100mmに満たしていない。逆効果だけどサイズ変更の演習として、ドキュメントのサイズの幅(画像が横位置なので)に、70 と打ち込む。
11)
左図のようになっていれば「OK」ボタンを押す。ただし画像の上書きはしない。
再度、7) のようにして画像解像度を表示させて、希望通り、つまり解像度が300ppi、長辺が70mmになっているか。
なっていたら「OK」を押す。
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