2012年の年明け早々に買ったプラチナ製の万年筆#3776、あまり書き味が良くなくて、たびたび文字がカスれる。プラチナに電話をしたらお近くの百貨店経由にてお願いします、と言われ、サイトで調べたら浦和の伊勢丹の文房具店にプラチナの社員が常駐していた。
2週間後に電話があって今日取りに行ったら、買ったばかり、とのことで嬉しいことに調整代等全て無料。 おまけに簡易なペンケースがついてきた。プラチナ、サービスがいいな。
調整とかを出してはみるもんだ、店頭で試し書きをしたら見違えるようにサラサラと書きやすくなった。
しかし、家に戻り通常のように記そうとしたら文字が書けない、インクが出てこない・・え?
修理してもらって多少はカスれは出づらくなったけど、途中でインクが出てこないこと頻出。 例えば「東京都千代田区」と書こうとして「都」のところで書けなくなる・・・ダメじゃない〜。
パイロットのサービスセンターに電話をしても、紙質によって違ったり、個人の持ち具合や角度などいろいろありますから、と要を得ない。
同じインクなのにデルタの方は問題なくスラスラ書けるんだけどなぁ。
最後には、その万年筆に合わせた持ち方をするのはいかがでしょう、とか言われて、うーむ、カラオケじゃあるまいし、王様はオレだぞ〜!オレに合わせろ〜!
サービスセンターの気持ちは理解するけど、この現象の解決にはならない。
外出用に気軽に買ったのだけど、意外と使うことに気付いた。
雨の中じゃ無理だけど、筆圧少なくサラサラと書けるからとても良い。が、途中で書けなくなるのは、いとかなし。
結局は使えない万年筆と相成った。
こういうのって、とても悔しい。2,000円ぐらいのスチール万年筆なら仕方がないと諦めもつくが、定価21,000円のだからいかんともしがたい。
机の奥にしまっておくのは思いっきり悲しくて辛いので、結局「要らねぇよ、こんなの」と、パイロット本社に送り返してしまった。実際は丁寧な文章のメモを添えてだけど。
30年前に使っていた同万年筆(当時は10,000円)は、そんなことは一度もなかった。質が落ちたのかなぁ。
万年筆は実際に試し書きをしないと分からない、と言われているけれど、店先の付けペンぐらいでのサラサラじゃ分からないところもある。