15年愛用していた外出用の万年筆、デルタ社のドルチェビーダ・ミニがとうとう壊れてしまった。
ペン先が小さいからだろうか何回洗浄してもインクが詰まり、一夜明けると書けなくなってしまう。
じゃ、この際だから台湾で買うか!
モンブランとかペリカンとかを買っても意味ないので、台湾製のはどうだろうか?台湾製の万年筆・・聞いた事ないな。サイトで探してみたら三文堂筆業の TWSBI というのがあった。なんて発音するのだろうか、トュイスビ〜?
日本からでもこのサイトから購入することはできるけど、台湾で買う事にこだわり、更に検索したら、台北市にある 小品雅集 というお店で売っているようだ。
住所を見たら、台北市大安區建國南路二段151巷25號。台湾Yahoo!奇摩で地図検索をしたら、捷運文湖線、科技大楼駅から歩いて10分ぐらいなところにある。まだ5時過ぎたところなので今から行けば6時前には着くだろう。
捷運を乗り継いで行ってみれば思いの外、簡単に見つける事ができた。
「台湾製の万年筆はありますか?」
「あれ、あなた日本人でしょ、それならなんで台湾製とかを買うの?パイロットとかプラチナなど良い万年筆があるじゃない?」
「そうだけど、記念に台湾製のが欲しいのだけど、あります?」
見せてくれたのは TWSBIのと黒い万年筆の2本。
TWSBは4,200円(1,500元)、透明のは色が着いていないので3,700円(1,300元)。黒いのは7,000円(2,500元)。黒い万年筆の方は、外側が牛の角でできているからでペン先は変わらないとのこと。
で、そのペン先はステンレス。金のペン先はない。
書き味は変わらないので中字の「TWSBI Diamond 530 Fountain」を買った。
「私は日本にもたくさん友達がいて、日本の銀行通帳を持っていますので、今度また買う時にはそこに振り込んでくれればすぐ送りますよ」、と店のおやじが言っていたが、その日本人の友達は中国語ができるのだろう。
箱を開けてみたら、箱、ケース、メンテ工具等全てがきちっと綺麗に収納されていて、まるでApple製品を箱から開けるのと同じくらい楽しく、そして可愛い万年筆だった。
自分で分解でき、吸引式のシャフトのところに塗る円滑油も入っていて芸が細かい。
なかなか台湾万年筆、やるじゃないか!
書き味は、さすがに金ペンには劣るけど、他の安物万年筆よりはずっと書きやすい。
日本からでも送料込みで3,900円ぐらいで買えるので、サブ用としても良いかもしれない。色は、透明、緑、オレンジ、青などがある。
筆記時に、キャップを外したままだと長さ的にやや短くなり書きづらいことはないだろうか?
通常キャップをペンの反対側に差し込むと、持った時のバランスが良くなるように作られていると思うのだが、このTWSBIはキャップがあまり奥まで入らないので、やたら長くなり筆記時のペン全体の重心バランスが悪くなり書きづらくなる。
よってキャップをハズしたまま書くのだが、これもまた微妙にバランスが悪い。唯一の欠点が、これ。
なんとかならないだろうか、三文堂筆業さん〜。