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シリーズVol.10になる写真展「Time To Time 2011-2013」を最後にモノクロフィルムをやめてデジタルに移行しようかと思っていた。 それでも会場に展示したバライタのプリントを見ていると、やはりやめるのやめようかな、と思うようになり、改めてモノクロフィルムを継続再開した。 やめようと思った一つには、暗室作業をする度にフィルムや印画紙、または暗室用品の製造中止や度重なる値上げに接し、だんだんと嫌になってきたからだ。が、しかし、やるからには、以前は6,000円ぐらいだったけど今はボッタクリ価格の12,000円に値上がりしてしまったTRI-X 100feetはとても使えない。 よって、一番安い「ケントメア400」という初めて聞くフィルムを心機一転風に使うことにした。100feet缶で7,800円。しかし、モノクロフィルムをやめようということで詰め替えパトローネを捨ててしまったので、先にパッケージのを10本買う。1本、600円。
パッケージを見たら、英語の他に、フランス語、ポルトガル語、スペイン語、中国語とあり、従来からのあるはずのドイツ語と日本語がないのが不思議だ。ケントメアはイギリスの会社みたいだけど、パッケージのデザインからイルフォードのHP5系のOEMっぽい。 ベースは色がなく綺麗な透明だけど、初めてなのでネガやベタだけ見ても分からないので、同じく取り敢えず、順光で撮ったカットをRCのキャビネと8×10にプリントしてみる。
トーンのバランスを見ると11mがちょうど良い時間なのだが、ハイライトとシャドーを見てみると、実際はISO800のHP5風のを微妙に減感したような感じ、とも言えなくもない。もっともこれは、Leica M6 + focomatなので、国産のフジBとかだとちょうど良いかもしれない。これで数本現像してみて、ダメだったらD-76 9.5mかもしれない。 |