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ルルデ、17才/Gata Lourdes
1996.10.7 - 2013.12.20
【2013年12月18日】
ルルデ、17才 先々月から何故か2階で寝るようになった長女ルルデがここ1ヶ月で痩せしてしまった。
 スリムとかではなく、何か癌の末期症状的な激ヤセやつれとなり、私がホッピー10杯飲んだように千鳥足みたいな時もある。
 良く水を飲むも吐いてしまい、最後は夜半に階段上れず踊り場で吐いて横たわる。このまま死んでしまうのかよ、年賀状もう出してしまったよ、と思いながら近所のペット葬儀屋をヤフーで検索する。

【2013年12月19日】
 医者へ行く。
 それではレントゲンを撮って血液検査をして・・とかを予想していたが、ちょっと問診ならぬ触診しただけで明快即答で「老齢からくる腎臓機能低下ですねぇ・・」。
 猫寿命が延びたとは言え、17歳は85歳ぐらいだからどこかしらガタがくるようだ。
 人間なら透析だけど、猫には無理なので透析のような排尿作用のある点滴を受けること数分。
 最初の一ヶ月は2、3日置きにやり、そこから様子を見るとのこと。

 私の知る猫の最後は、車に轢かれるか13年ぐらいで死んでしまうものだったので、こんな長寿で老人介護的なのは初めてである。
 よって、老齢猫の病状も多少限定されるので、かの獣医も明快即答だったのではないかと思う。
 考えてみれば、基本はカリカリだけど時々人間の食べ物であるシャケや開きなどをやっていて、その塩分が悪因だったと思うと、知らなかったとは言えやや申し訳なさ×25ぐらいだ。
 診察台に乗せたら、1.7kg、小学校のウサギよりも軽いぞ、いや、私のMacBook airと同じくらいだ・・うひ〜。
 痩せ細って小さくなった猫を見るのは切ないもんだけど、また、猫なんて適当にじゃれて適当にダラダラして癒してくれるものと思っていたけど、長生きすれば人間同様、老齢化問題に接してゆくもので、それは私にとって初体験〜。
 カリカリと一緒にあげていたかつお節もNGになったので、当分生きそうな元気な長男ロベルトはギャーギャー泣いているが致し方ないところだ。
 おまけに専用寝床をルルデに取られてしまったギャーギャー×18。
 まずは人間の食べ物は一切与えず、ひたすらカリカリが良いようで。
カリカリの種類はまた別な話。

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【2013年12月20日】
 暖かくしてある自室に老猫ルルデを寝かせていて、医者へ行く時間が来たので持ち上げようとしたら四肢痙攣して失禁。
 やばいのかなぁ、と思いながらも病院で点滴と痙攣を抑える注射を打ってもらい、先生曰く、「明日まで保つかなぁ・・」。今風で言えば「じぇじぇじぇ」だ。
 ぐったりしたルルデを乗せて家に戻れば、もっとぐったりしていて、え?慌てて病院に戻ったら「ご臨終です・・」。
 社交辞令にしろ「私の力至らずで済みませんでした」という先生の言葉にとても救われた。
 80歳以上の高齢だから仕方がないことで、さっきまで一緒にいて、デミ坊の車の中で看取ることができたのが幸いである。

 ルルデが寝ている段ボールベットを床に置いて一服・・・12月20日が命日で17歳とね。
 最近は、ペット専用の葬儀場がたくさんあるようだ。
ネットで検索するとわんさかわんさか。
 一目カミさんとかに見せてからと思うも、やせ細って小さくなってしまったルルデを見ても悲しみが増すだけだと思い、近所のところに電話をする。
ルルデ、17才 いろいろコースがあって、そのままお任せで火葬して共同墓地へ、お骨引き取り、または、火葬立ち合い、専用の墓、書棚形式の墓などがあり、1,6000円から50,000円ぐらい。
 お任せ火葬してお骨を引き取り三ヶ月以内無料引き取りで共同墓地への17,000円のにした。
 聞けば、さいたま市は火葬施設は禁止されており、どうやって火葬するのかと聞くと、火葬専用車になるそうだ。
当然8ナンバーだと思うけど。
 今日の夜にはでき上がるみたいで、今三連休にカミさんが引き取りにゆく予定。
 一応それっぽい祭壇があり、坊さんではなくそこの職員だけど、お経をあげてくれるというので、半袈裟と数珠を持ってでかけた。
 般若心経をよんでいたので浄土宗ではないと思うけど、場所がお寺じゃないので浄土宗の袈裟でもウエルカムだ。
 RCサクセションが「雨上がりの夜空に」でメジャーになる前の曲に「ヒッピーに捧ぐ」というのがある。37年ぐらい前かな。
 友達が亡くなり、コンサートへ行く途中の駅で降りて泣きまくり、そしてまたコンサート会場へ向い、その友達に届くように歌うというやつ。
そこまではないが、17年も生きていると運転しながらポロリとさせるぐらいの情が残るものだ。
 自室に戻れば、失禁したションベンの臭いが微かに漂い、田山花袋の『蒲団』の世界となり、誰もいない冷えたリビングに入れば、何処かしらルルデの使っていた物などが目に付いてしまい、寂寥感一杯の気分はバイオリンとなる。
 半年ぐらい喪に服したら、新しい手乗り猫でも飼うぞ!と思わないとやっていられない。無理だと思うけど。


ルルデ、17才ルルデ、17才 来年用のカレンダーを作って、そこのルルデの写真を入れようと思った。1年間使うのでちょうど喪に服す感じで良いじゃん。
 インクジェットでの自作でも良いのだが、ネット注文にしてみた。細かいレイアウトはできないけど、それが逆に製品っぽくてなかなか良い。年間カレンダーはトイレの壁に貼った。

 年間カレンダーは、富士フィルムのネットプリンターサービス。ひな形サンプルを選んだ画像をアップロードしてA4サイズので、送料込みで980円。
 スタントタイプのは、500円のTOLOTというサイトで注文。
 全然期待していなかったのだけど、印刷がとても綺麗で紙がエンボス仕上げになっている。台紙はシンプルに白で、とてもお洒落な仕上がりになっていてびっくり。梱包もシンプルながらも綺麗にドレスアップされていて、まるでアップル製品を開けるようなワクワク感がある。思わず追加注文してしまった。

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