
* 2010年度 南日本文学賞の最終候補作品
友人の娘さんの作品「チキン・イン・ザ・ボックス」。
南日本新聞社主催による2010年度南日本文学賞の最終選考(2011.3)まで残るが、惜しくも大賞を逃した(ようだ)。
それにしても最終選考まで残ったのは大したもんだ。弱冠かどうか分からないけど23才の女流作家だ。
過剰気味物質文化を享受しまくっているある意味普通の都会の女の子が、父親の転勤で九州の田舎町にやってくるところから始まる。
都会の文化と対極的な田舎町とのギャップ云々はなく、与えられた環境の中での生活感を客観的な視線で捉えていて、フィクションとは分かっていても、読みながら時々その描写や表現に文学に疎い私でもドキッとさせられてしまう短編文学。
文体テンポも良く、言葉にならない微妙な読後感もあり、きちっとした写真集をきちっと見たような充実感があった。