「埼玉ギター協会」というのがあって私も一応会員であるが、数年前からフェードアウトしてしまった観があるので「会員であった」というのが正しいかもしれない。
もちろん専門家会員じゃなくて一般会員だ。プロ並に弾ける訳ありませんって、私が。
またギターと言ってもテケテケテケ〜のエレキギターやフォークとかではなく、正統派クラシックギターだ。
毎年、協会主催のフェスティバルがあって見たり写真を撮ったりしていたのだが、あるフェスティバルにて場の雰囲気とは赴きを違えた一人の専門家会員が出てきた。
・・・という印象を1991年の「埼玉ギター協会会報誌 26号」に寄稿したことがある。
皆さん、それなりのタキシードを着て正統派クラシックを演奏している中で、いきなり黒シャツ、黒メガネをかけた床屋のおっさん風な人が、フルートを持ったスペイン風な女性と一緒にステージに出てきて、それだけでもかなりのインパクトがあった。

演奏が始まった時、初めてパコデルシアを聞いた時と同じくらいの衝撃があり、定かではないが何処かで探し求めてモノといきなり出会ったカルチャーショックを受けた。
すぐ連絡を取り、ライブテープを2本借りてきてそれこそ毎日のように聴いた。
詩吟・民謡・詩・フォルクローレ・クラシックetc、おまけに他人の詩に勝手にメロディを付けて唄ったりと、ジャンルを超え、概念を超え、変幻自在、摩訶不思議、天衣無縫、唯我独尊の音楽だ。
東北地方独特の田舎クサさと人なつっこい郷愁を誘う歌と演奏に日本の心の原点を感じ、 私が「日本のアタウアルパ・ユパンキ」と称して止まない、吉田峯男さんなのである。
縁あってその吉田さんがCDリリースする際に、ジャケット写真を撮らせてもらうことになった。
アルバム全体としては、今はなき(近くのパークタワーに移転)神保町の「神田カラベラ小劇場」でやっていた天衣無縫さよりも、静寂の中に凛とした響きを通すクラシック感がある。
ダイジェストで音楽を流そうと思ったら、おお、JASRACが入っている。
収録したのは1997年。webが産声を上げ、これから一般的に広まりつつありそうな頃だ。ということで、すっかり紹介するのを忘れていた。10年振りの復活紹介である。