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Dragon Quest
5 天空の花嫁 PS2/ENIX
V 天空の花嫁 PS2/ENIX
 親子三代に渡って展開するドラクエ 5は、その緻密さと壮大なストーリーにおいて、ドラクエシリーズの中ではピカイチではないかと思う。

 あまりにも完成されたモノの再ゲームは、最初の良い印象が薄れてしまう危惧があったのだが、初のPS2移植というのもあって再チャレンジした。
 凝りもせず主人公は親ばかモードで「りん」。
 娘のリクエストで、キラーパンサーは「チロル」・・弱そう〜。男の子と女の子はそれぞれ「つばさ」と「キラ」。キラなんてかっちょ良いなと思っていたらテレビでやっていた吉良上野介からだそうだ(聞かない方が良かった)。

 ゲーム最初の頃、設定では5才ぐらいの主人公はキラーパンサー・チロルをお供に、誘拐されたヘンリー王子を助けようとするが、悪役No.2のゲマと戦うがあっけなくやられてしまう。そこに父パパスが助けにくるが、ゲマは主人公を人質に取り、手出しのできないパパスは、無残にもモンスター達になぶり殺されてしまう。ううう、それって私じゃん。すげーくやしかった。憎っくきゲマ!
 その後、主人公りんはヘンリー王子と共に強制労働所で奴隷として働かされる。
 10年の歳月が流れ、そこから脱出し、いよいよ本編としての旅が始まる。
 無事ビアンカ(またはフローラ)と結婚し、子供2人が生まれるがカミさんが誘拐されてしまう。主人公は助けにゆくが、またしてもゲマ(SFC版ではジャミ)に石像にされて骨董市場で別々に売られてしまう。ううう、またしてもゲマ。
 またまた10年の歳月が流れ(時間経過がすごすぎる)、子供2人とサンチョが石像になった主人公を探しだして元に戻す。

「ボブルの塔」で、ゲマと再対戦するのは分かっていたので、ここで会ったが百年目、父や妻ビアンカの恨みの分まで晴らそうぞ!ということで、バイキルトや攻撃呪文などはせず、フハーバー、スクルト、いてつくはどうだけにして、30ターン以上でじわじわ叩いてやろうと思ったら、あれま、あっと言う間に終わってしまい、それも「倒した」ではなく、逃げてしまった。あれ、どうなっているんだ、SFC版と違ったような。
 SP2版では、最後のエビルマウンテンの途中にいた。
 今度こそと思って臨むも、その時には主人公のレベルが90を超えていたので10ターンも行かずに倒してしまった。特にこのドラクエ5においては「いたぶりコマンド」ってないものだろうか。

 レベル99まで上げるのがドラクエスタイルなので、どのようにしてレベルを上げるかその方法を模索するのが、ゲーム中盤から後半にかかる頃。
 レベル上げ難易度No.1を挙げるとするのなら、このドラクエ5(PS2)だろう。
 レベル上げ御用達モンスター「はぐれメタル」と「メタルキング」の出現率が異様に低く、尚且つ効果的な打撃方は武器「まじんのかなづち」でしかない。それもこの武器が持てるのはサンチョと限られたモンスターのみで、入手は1つのみ。後は特定のモンスターが偶然的に落とすのを拾うだけで、結果的に私は2つしか所持できなかった。
 少し助かったところは、レベルが70を超えると、メタルキングの逃げる確率が減り(パルプンテを多用し自滅するのが顕著となる)、また会心の一撃の確率が70%ぐらいになる。また、1レベルアップの必須経験値が常に100,000を超えないところ。

 ところで、妻のビアンカはどうなったかと言うと、ゲーム後半の「大神殿」にて石像から戻るのだが、この時には主人公のレベルは80。しかしビアンカは石像にされた時のレベルのままだから42。ううう、妻だけ改めて99まで上げなければならない苦行が待っていた。
 おまけに、女の子(主人公の娘)はレベル50を超えると、レベルアップの必須経験値が120,000になり、ビアンカになると130,000。女性差別でねぇか?

 ひたすらエビルマウンテンにてくちぶえを吹きまくった。
 50回くちぶえ拭いてメタルキングが出現したのは1〜2回(逃げる確率40%)だから確率は5%ぐらい。ドラクエがこんなに辛いとは思わなんだ。主人公、勇者(息子)、キラーパンサー(チロル)のメタルキングに対して会心の一撃が出たのは、それぞれ1回ぐらい。
 主人公、男の子、キラーパンサー、そして女の子が99に達した時点で力尽きてラスボス・ミルドラースを倒し、ビアンカの99は裏ダンジョンの楽しみとした。

 しかし、既存のシリーズを移植する場合、毎度のオマケ(裏ダンジョン)はやめて欲しいと思った。せっかくのラストシーンの余韻が台無しになってしまうからだ。
 せっかく感情移入してゲームにこうじているのに、そのラスボスを倒す動機が低くなる展開はやり切れないところもある。
 そのラスボスに会いに行ってみれば、なんとエスタークがいた・・・あれ、これは4に出ていたぞ。おまけに話しかければ「私を倒そうとするのか?」と聞いてくる。
 「はい」と「いいえ」しか選択肢がないが、取り立ててエスタークを倒す理由がこのゲーム展開にはない。
 いいえをクリックし、レベル80のビアンカを99になるまで、ひたすら不毛のくちぶえモードを続け、147時間で終えた(2005.3)。

 PS2はより立体的になり、ミルドラースは画面一杯に接近してきて迫力満点だったけれど、姿形はブオーンと同様ラスポスらしくない鈍重さがあり、小さいけれ存在感のあるゲマの方がシャープな恐怖感があった(含む、思い入れ)。
 しかしラスボスの直前に3回目としてゲマを出してしまった為、ミルドラースの存在感が希薄になったのは否めない。映像は格段の飛躍があるけれど、オリジナル(SFC版)は、なかなかそれを超えられないものだなと思った。4(PS)も3(SFC)も1(SFC)も同様。

 「はぐれメタル」が希少にも仲間になったけれど、せっかくの親子3代のストーリーなので、主人公+男の子+キラーパンサー+女の子のみで全て戦った(省く、メタルキング戦)。ゲマ&ミルドラースだけ、そろそろ倒れるかなと思う頃を見計らい、ビアンカを女の子と交代参加させ、残り3人は回復&防御にし、メラゾーマで仕留めさせた。

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