娘の勉強部屋兼カミさんの物置部屋を掃除&整頓していたら「MacJapan」という月刊雑誌が出てきた。1990年10月号 No.18、技術評論社刊・・・うへ〜、いと懐かしや。
初めてパソコン+Macを買ったのが1989年だからそれから1年経った頃のやつだ。
内容を見てみると漢字Talk6.0.4のリリースが載っていた。確かに買った時には漢字Talk6.0.2でシングルファインダーだった。
シングルファインダーとは例えばPhotoshopを使っている時にIllustratorも立ち上げたい時にはPhotoshopを一度終了させてから、つまり1つのソフトしか立ち上げることができないシステムのことだ。
今だと想像もつかないようなサービスがあって、コンマアップのバージョンアップはなんとアップルから無料でシステムのFD(フロッピーディスク)が送られてきたのだ。
6.0.4は今のパソコンのようなマルチファインダーになって幾つかのソフトが同時に立ち上げられるようになった。その分メモリーが必要となり内蔵2MB(ギガじゃないよ)に2MBを足して4MBで快適となったが、1M10,000円の時代なので+20,000円の散財。
WindowsはまだなくてDOS/V全盛の頃だ。
MacJapanのある広告を見てみると、改めてトンでもない価格だったことに気付き「マックはパソコンのキャディラック」と言われた所以が分かった。
Macintosh IIc のセットが1,300,000円。
ワープロ全盛でパソコンが殆ど一般に普及していないあの当時、新車が変えてしまう価格のマックを買ってしまうのは感覚というよりも感性に近いものがあったと思う。
感性があったとしてもそんなお金はないので、静かにおとなしくSEを買った。
今でこそこういう雑誌広告経由での購入は普通だけど当時はそういう習慣がないしそれなりに安い替わりにサポートなしみたいなのが多かったので、結局近所のゼロワンショップで購入。
【Macintosh SE】 |
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2MB/FD | 本体 438,000円 |
HDD(40MB) | 168,000円 |
Appleキーボード | 20,000円 |
ImageWriter II-J | 80,000円 |
FileMaker II-J | 65,000円 |
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合計:771,000円
特価:680,000円 |
よくもまぁこんな非常識な値段の買い物をしたもんだと今更ながらにあきれてしまうが、マックの面白さにいきなりハマったからなんだろうな。自己弁護。そういう意味では昔のマックの方が使っていて楽しかったような気がする。

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【1990年のマック用ソフト】 |
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MS-Excel 2.2 | 77,900円 |
Aldus PageMaker 3.0J | 117,900円 |
Canvas 2.1-E | 35,700 |
Mac Draw II-J 1.1 | 55,500円 |
Super Paint v2.0-E | 31,000円 |
MacWrite II-J | 46,000円 |
英語版より日本語版が割高で、かつ日本語版の品数も少なく、違法コピーなんていう概念があまりなかった時代。
英語表記で良く分からない、サポートセンターは海外で電話をしても英語対応、日本語で書かれたサードパーティの解説本も皆無、誰がそういうソフトに高いお金を払うか?だったからだと思う。
これら20年前の価格を見ると、今の方がかなり割安だ。
誠和システムズの広告の一部分だけど、HDDの容量はその時代ごとの単位だから気にならない。むしろこの価格帯だ。
つまり当時のHDDの標準価格である、ということだ。
40Mはおそらく今(2008)の200〜300GBに相当し、これらは13,000円ぐらいで売っているから当時からすると1/10の価格だ。それだけ当時は利用者が少なくその分価格が跳ね上がっていたのだと思われる。
良くもまぁ、こんなふざけた値段に疑問を感じず、せっせと買っていたもんだ。自己嫌悪。
こんなコントロールパネルのインターフェースを見て「かわいいー!!」なんて思いながらそのふざけた価格なんて銀河系の向こう側へ消えて行ってしまわれたのだろうな。
確実に言える事は、マックなんて買わずにDOS/V→Windowsを使い続けているのが一番堅実で賢いと思った。
この辺からマックを使い続けているユーザーはパソコンのスットコドッコイ野郎だ〜!!
でも今更止められません〜。「趣味はマック」の大バカ街道まっしぐらだからだ
あぁ、こんな雑誌見なければ良かった。
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