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PowerBook G4 Aluminium SSD換装

PowerBook G4 Aluminium 15-inch SSD換装:2021.9

PowerBook G4 Aluminium 15-inch 2003年にリリースされたこのPB G4 Aluminiumuは、キーボードも全てシルバーで、とても美しく、すぐさま12インチを買った友達が羨ましかった。
 Power Mac G4(通称、鉄仮面)を買ったばかりだったので、買えません~。

 最近、昔のMacOS9を常時表示できる環境を整えようと、MacOS 9起動の最終バージョンを探したら、PowerBook G4に行き着いた。
 調べたら、単独起動ができるのが PowerBook G4 Titaniumまでで、Classic環境になるのが PowerBook G4 Aluminium とのこと。
 また、Classic環境にしろMacOS9が起動するのは、Tiger(10.4)までのようだ。

 やはり、美しいMacが単独起動を優先し、ヤフオクで程度が良くて割安なのを落札した。電源アダプターとOSのDVDが付いて19,000円。
 PB G4 Titanium と Aluminium は、最後のClassic起動だからか値崩れしていない。
 17年ぐらい前のMacなので、モニターにムラがある、あちらこちらにキズやへこみがある、またはACアダプターやOSのDVDが付属しない、などの説明があっても、価格は 2,5000円~40,000円と、根強い人気があるようだ。


PowerBook G4 Aluminium 15-inch 併せて、どうせならとSSDに入れ替えてみた。
 この時代のHDDのコネクターは、現在主流のSATAではなく IDE であったのを思い出した。
 懐かしいジャンパーピンのあるやつで、44ピン、2.5インチのHDD/160GBが内蔵されていた。前の持ち主とかが入れ替えたのだろう。
 初めてのPowerBook G4の分解なので、いつもお世話になっている、 iFixit (for PowerBook G4 Aluminium 15-inch)で予習し、そして見ながら本番に臨んだ。

 もともと、2.5インチのHDDが所狭しとぴったりハマっているので、IDE → SATA変換アダプターとSSDを装着すると、スペース内にハマらず蓋も閉まらない。
 IDEタイプのSSDもあるようだけど、120GBで1万円と高額なので、SSDより小さいミニサイズのmSATA SSDを変換アダプターボードに装着した。

 「mSATA/PCI-E SSD IDE 2.5インチ」で検索してみるといろいろ出てきた。
 アマゾンなら「ミニPCI-e MSATA SSD-IDE 2.5インチ44ピンアダプタカード」みたいなのを購入した。このサイズは、2.5インチHDDと同じ大きさ。
 mSATA SSDは、256GB、3,800円。

PowerBook G4 Aluminium 15-inch mSATA
 この変換アダプターのピンの数表記が良く分からない。
 44ピンや40ピンとかのコネクターとかがあって、おそらく同じではないと思うので(上手くハマらない)、44ピンのを選んだ。
 数で言えば、44ピンなのだが、PB G4のコネクターの穴は40ピン、残りの4ピンはジャンパーピン用かと思う。この場合、なにもせずにむき出しのままにしておいた。
 44ピンの40ピンと4ピンに隙間があるので、写真を見て判断をした。
 こういうのは自作パソコンとかをよくやっているWinユーザーが詳しいと思う。


 PB G4に装着し、インストールDVDも入れ、コマンド+C で起動させたが、押し方が悪かったのか何回やってもモニターには見たことのない英語表記のアラートが表示され、「shut-down + リターンキーで、このMacを終了させろ」だけが読めた。
 Winで言うCドライブを認識しないと外部DVDとかでは立ち上がらないのかな。

 この時代のMacのUSBは、現在のようなUSB電源供給というのはなく、外部HDDからMacOSを起動させるには、FireWire(IEEE 1394)経由とのこと。昔は大変だったんだなぁ。

mSATA PB G4のマザーボード
 IDE/SATAのHDD/SSDを変換してUSB接続をするアダプターを使用した。
 アマゾンなら、「SATA IDE USB変換アダプタ 2.5/3.5インチ」のようなもの。
 もしかしたらPB G4に繋ぐことを考慮して、AC電源アダプター付きのを選んだ。
 これを経由して接続した MacBook pro 2017(10.15/Catalina) のディスクユーティリティに SSD/mSATAのアイコンが表示された。おおっ、ちょっと感動。早速、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」にフォーマットして、PB G4に再装着した。何回、PB G4を分解しただろうか。

 PB G4をDVDで起動した。
 今度はエラーは出ず、ちゃんとディスクユーティリティが認識した。おおっ、やっと来たぜ。
 しかし、DVDからOSをインストールしようとすると、「このディスクへはOSをインストールできません」と表示された。
 同じMacOSXでも上位バージョンでフォーマットされたドライブへは、下位からのOSインストールはできないようだ。

SSD換装後 改めて「Mac OS拡張(ジャーナリング)」で再フォーマットしてやっとOSをインストールすることができた。
 そして、晴れてSSDを起動ディスクとするPowerBook G4 Aluminiumとなった(感涙)。
 何処か相性が悪くて全く作動しない危惧を抱きながらのこの達成感と充足感はとても素晴らしい。

 mSATAのケースがプラスチックだったので、放熱を考えて下手っぴだけど自作で空洞を作った。気休めかな。
 ついでに中を開けたので、マザーボードも取り外してCPUとGPUにグリスを塗り直した。

 起動し、SSDの情報を表示させた。
 IDE → mSATAの変換アダプターを介しているのもあるが、以下の変化があった。

1) 256GBまでは認識しない。 → 7%減なので充分だ。
2) 起動から立ち上がりまでの時間は、前HDDよりはかなり早い。
3) 通常の使用感として、前HDDよりはかなり早いが、従来のSSDの早さは出ないと聞いた。雰囲気的に30%減ぐらいかな。


 Power Mac G4とかで使っていた外付けHDD/160GB(2003.11)があり、将来的にMacOS9のソフトや書類を展開する機会が来るかもしれないと思ってとっておいたものだ。
 今確かにその機会が訪れてはいるが、18年前のHDDって大丈夫なのかぁ、と思ってしまう。
 取り敢えず電源入れたら回転して認識もしているので、外付けの起動ディスクとしてFireWire接続にてOSをインストールした。しかし、この外付けHDDを使う時って、どういう場合だろうか、と考えてしまった。
 これはオマケ的で良いとして、MacOS9時代のファイル等の幾つかはフロッピーやMOに入っているので、最近のHDDに保存しようと思っているところ。
 やはり、HyperCardで作成したスタックを見てみたい。

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