HOME > アルバム > |
禁煙にチャレンジしたのはこれで3回目。
1日朝と夜2回薬を飲むのだけど最初の一週間は喫煙して良いが、8日目からは完全に禁煙しなければならない。どうせ禁煙するのなら、と本数を減らしながら私は5日目から禁煙。
当然禁断症状が出るが、禁煙3回目で禁断症状に慣れていたのか3日間しか辛くなかった。
初日はやはり辛いがこれは仕方がないだろう、忍の一文字だ。2日目も辛いけど薬を飲んでいる所為か初日よりはだいぶ楽になり、3日目も2日目より楽になった。
それ以降、禁断症状が多少は出たりするけれど我慢できないほどではないのはやはり薬の所為だろうか。
この治療は保険が効くので合計15,000円ぐらい。だけど、通販でもそのくらいで売っているのが不思議だ。
ただ通院だと喫煙の一番の害である吸気一酸化炭素濃度(CO)というのを測定してくるので客観的数値を確認することによって禁煙モチベーションを持続できるメリットがあると思う。
この吸気一酸化炭素濃度はppmという単位で表され、先生曰く、火災とかで煙に巻かれて瀕死の状態時の数値が100ppmらしい。そこのところで最初の私のは46ppmで先生曰く「おおおー!!うちの患者ではベスト3だよ〜!」。
で、2週間後に行って測定すると4ppm、おおお、吸わなければ下がるだ!でも、また先生曰く、浄化作用で下がるけど、喫煙した分の害は体内において確率的に作用するからナカジマさんが喫煙すれば、3年後ぐらいにその悪い結果が出る可能性はある。
言われれば「可能性」ばかりでイマイチ良く分からないけど、毎日410円を払わなくて済むと思えば、この治療費も安いもんだ。
4週間後の測定値は5ppm・・・えっ?吸っていないのになんで上昇するの?「宴会とかが多かったから(いつもだけど)、副流煙とかですか?」
「いや、その害は別の話で、これではない・・機械の誤差かなぁ?」
・・なんだよ、いい加減だなぁ。
8週間後の測定値は3ppm、「ほら、ちゃんと下がったでしょ!!!」
・・・先生、説得力ないよ、結局+-1〜3の誤差のある測定器ってことだ。
12週間後の最終日に測定してら0、「ちょっと看護婦さん、都心に住んでいて0はないんじゃない?!」
「そうですよねぇ・・じゃ、もう一回」
これがバリウムだったらブチ切れるところだけど、飲酒検問みたいな呼吸器計測器なので気楽に再度やったら1。
この12週間、真面目に1本も吸っておらず1週間に1回ぐらい試しでの1吸いしたぐらいでこの数値だから、ま、いいんじゃない。
この治療で気になったのは、薬の所為なのかタバコが美味しくなくなったこと。美味ければ1本ぐらい、と思っていたけどちっとも美味しくない。かと言って嫌悪するまではないので、これは個人差かな?
また、8週目を過ぎた辺りからタバコ自体を意識しなくなったこと。これは過去の禁煙でも得られなかった感覚で、それまでは、タバコを吸わないで4時間経ったとか、2日間吸わなかったとかの「功績」を意識していて、そのご褒美に1本、なんて思ったりもしたのだが、今回は皆無。
タバコは吸わないけど、酒を飲んで喫煙者を見て吸いたくなったのだろう、ちょこっともらいタバコをしていた友人などがいたけど、そういう体質感覚になりつつあるのだろうか。そう願いたい。
喫煙が嫌じゃなくて毎日410円を払うのが嫌なだけだから、1週間に1箱ぐらいのライトスモーカーには憧れる。しかし、ヘビースモーカー → ライトスモーカーというのは限りなく不可能で、ヘビースモーカー → 禁煙期間 → ライトスモーカー じゃないかと思う。
現在、喫煙自体に興味がないのでライトスモーカーも興味がないけど。
2度目の禁煙方法であった通販10,000円前後の「離煙パイポ」はとても良かった。離煙パイポで検索すればバコバコ出てくる。
方法は簡単で禁煙する必要がなく数字の記されたパイポを日ごと順番に使って喫煙すれば1ヶ月後にはそのままやめられる、というもの。
パイポにはフィルター窓があってそこからニコチン摂取料を毎日徐々に減らし意識しないで禁煙に導いてくれる方法で、最初の1本目(1日目)はかなーり吸い足りなさがあって本数が増えたけどだんだんとそれに慣れてゆき、最後の数日になると単に空気を吸っているような感じになるも、それが不満にならないようになってきて素晴らしい喫煙方法だと思った。
ルールがあって1日に何本吸っても良いから「生で」吸わない、数字に合わせて吸い続け、私のようなマイルドセブン・ワンのような軽いタバコの喫煙者は30日、セブンスターなどの人はそこから追加で1週間(40日)を続ければOK。
実際30日目とかになると吸っても吸わなくても「体」はあまり代わり映えしなくなっていた。後で気付くも「精神」はもう少し我慢が必要だったかもしれない。この離煙パイポが終わって1ヶ月は全然タバコを吸わなかった。吸いたいと思う時もあれば、吸っている人を見れば吸いたいな、と思う時もあったけど。
その後、台湾へ行ったら、向こうの文化感覚で親しくなると自分のタバコを取り出して「まぁまぁ、1本どうぞ」というのが頻繁にある。スペインも同じだ!
最初は断っていたけど3日目でついもらってしまったら、そこからダム決壊〜。2010年の話。
離煙パイポはフィジカル面をクリアーできるけど、メンタル面強化はその後の数ヶ月は意識しないとならない、と思った。
現在たった3ヶ月で禁煙宣言しているけど、タバコを意識しなくなった感覚を得たことは素晴らしい、と自分ながら思う。もしこれで仮に喫煙再開したとしても、チャンピックスがダメなのではなくて、新たな喫煙誘惑に拠るものだと思う。
何回も禁煙するも達成できず、結局「意思が弱い」なんて安易に思ってしまうのは間違いだと思う。何故なら好きなものをやめる、そして欲に近い欲求の嗜好を断つというのはとてつもなく大変な行為だからだ。
一つ言えば、考え方をちょっと変えてリハビリのような「長期治療」をしているという感覚を持ち続けるとゴールが近くなるかもしれないと思った。
そしてやや割高だけど、離煙パイポ → 禁煙治療(チャンピックス)で繋げるとよりパラダイスが近いかも。
禁煙治療中、モチベーションをキープしようと禁煙のフォーラムやブログなどをチェックしていたけど、いやはや、鬼の首を取ったような品性のかけらもない喫煙者への罵詈雑言が目立った。
言っていることは良く分かるが、そのデメリットの度合いと言葉の表現の度合いが比例していない。そこまで受動喫煙の度合いをラジカルに気にする割には他の、例えばだけど車両の排気ガス等への懸念配慮が皆無で、車を乗らない、バスに乗らない、バス通りを通らない、マスクをしないとかetc。
結局は何処かから持ってきた正論を大きく掲げ揚げ、 日頃の自己鬱憤を喫煙者にウサ晴らしをしているようにしか見受けられなかった。マナーの悪い喫煙者云々をラジカルにネットとかで言及するのなら、その場でその人に言えば良いと思うのだけど。
少なくともこういう嫌煙者にはなりたくはないと思った。もっとも非喫煙者=嫌煙者ではないのだけどね。
取り急ぎ非喫煙者になった身として一度言ってみたいことがあった。
それはファミレスに行ってウエイトレスとかが「喫煙席と禁煙席がありますがどちらにいたしますか?」と聞かれた時に
「どちらでも良いですよ〜。早い方を」。