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Time To Time 2002-2004 : 36-21
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静けさ


午後の静けさは
桃の花が終わりを知る静寂
柿の実が光の中で
重心を落とす静謐
私の瞳はそれを見つめる

夜の静けさは
天空からの伝言
星を思えば
自分の存在は無に等しく
それなのにひとつの命の存在を
知らせてくれる

夕刻の静けさは
精霊の無振動の鼓動
部屋に落ちる自分の影が大きくて
風もないのに揺れている
それは死に一番近い時間

Time To Time 2002-2004

36 - 21
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