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Time To Time 1993-1995 : 36-14
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海 辺


昼間の光を含んだ海の
その続きの気持ちで
窓を開けると私は驚く
闇に落ちる寸前の群青の大気の中で
それよりなお暗い表情で
海は全体がひとつの生き物となって
浜辺に向かって泳いで来る
建物の隣の小屋にいる
山羊の鈴の音が警鐘に聞こえて
私は慌てて窓を閉める
それでもそらすことのできない心が
ガラス越しに海を見ている
何か白いものが落ちて行ったが
それが迷い鳥なのか魂なのかが
分からない

Time To Time 1993-1995

36 - 14
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