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Time To Time 2011-2013 : 36-28
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影のありか


輪郭がぼやけた時はまだよかった

青紫を帯びていた時も



ある日

影はとうとう無くなり

それは

刺せば液体を流す有機物が無くなるよりも

恥ずかしく

自分の命に恥ずかしく

雨の午後を選んで買いものに出かけたり

深夜映画を観たりして過ごした



もっと大切にすればよかった

あんなに南の国に行きたがっていたのだから



夜のレンブラント広場で

すれ違った男
夜目にも分かる灰色の瞳で笑いかけ

街灯の下の石畳を指さした

骨しかない影が指をさす



わたしたちは愛し合う

立派な影を生むために
刺せば液体を流す有機物を愛しむ
月の光が部屋の壁まで届き

青い骨だけがほのほのと浮かんでいる

Time To Time 2011-2013

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