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Time To Time 1999-2001 : 36-28
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鉛筆を削るように
シャキシャキと
体を削る
耳の付け根のあたり
胸の下からくぼみにかけて
ふたつの冷えた膨らみ
大腿骨のあたりへと

地下鉄のホームに立つと
必ず削る習慣
カスのような皮膚が
ホームを斜めに走って行く
ほとんどの人が気に留めず
初老の人のよさそうな婦人が
「おオキレイですね」
と声をかける

段々気が遠くなりながら
近づいてくる電車を
意識する
芯だけが残っている

Time To Time 1999-2001

36 - 28
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