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Time To Time 2011-2013 : 36-4
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アパート


道は投げられた縄のように
ゆっくりと丘を回り

向こうの丘の住宅地が見えるあたりが
弧の頂点となる

向こうの丘の中腹にあった
蔦で輪郭のぼやけたアパート

突然末期はやってきて

蔦は払われ

スレートの屋根ははずされ

蔦の下の壁もなくなり

雨が染みたような柱だけが残った

二階建ての八家族分の建物は
肋骨のようにそこにあり

半年経ってもそこにあり

もしかしたらこれは夢で

もう存在しないのではないかと思い

あるいは私が建物なのかと思い

振り返ってみれば

やはりそこに骨組はあり

若夫婦や老人やインコが

ユラユラと暮らしていたりする

Time To Time 2011-2013

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