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Time To Time 1996-1998 : 36-33
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夜のバス


駅前からひとりバスに乗った
土曜日の夜が少し深くなる頃
絹糸のような雨のせいで
窓が曇っている
乗客は私ひとりで
ルート案内のテープが響く
私は思った
このバスは本物なのかと
私はまだ生きているのかと
よっつめの停留所で降りる時
私はバックミラーに向かって
手を振った
小柄な運転手の影が
お辞儀をしたように見えたが
それが人なのか何なのか
分らないまま
バスは夜の雨に消えて行った

Time To Time 1996-1998

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