Nikkor 45mm f2,8 GN

45mm f2.8 GN 当時はこんな薄いレンズは殆どなく、そのコンパクトに今でもプレミア風に人気があるみたいだ。
 昔のストロボは、今のようなTTLやオートの機能はなく普通のマニュアル発光のみ。
 レンズ横の目盛りにそのガイドナンバー(GN)を合わせておけば、ピントリングを回すと自動的に絞りリングも動いてくれる便利な仕組みだ。
 ややストロボ専用レンズ風なこのGN Nikkor 45mm f2.8。
 実際は、プロカメラマンご用達のストロボ「カコ」などと一緒に使うのが多く、50mmよりもちょっとワイドな画角に、報道や記者会見、芸能などいろいろな場所で愛用されたと思う。

 フリーになった頃は、パーティなどの記録撮影なども多かったので、これを良く使った。私の時代はもうサイリスタのオートが全盛だったので、GNの機能というよりもこの画角を好んでのことだった。
 しかし、この機能のおかげでピントリングが通常のニッコールとは逆回しで、これが使いづらく、尚且つ最短距離が80cmというのもあって、中島写真工房では1年間ぐらいしか活躍しなかった。

 定価が18,000円ぐらいだったけど、中古も同じぐらいの値段で売っている。また専用フードが独特で、現行のAi 45mmのルーツとなっているような小さな煙突のような形状をしていて、このフードがかなりプレミアものだ。

 このレンズだけで撮るのなら問題ないが、他の交換レンズと一緒となると結構ストレスが溜まるのだ。