もともと105mmを多用していたので取り立てて85mmには興味がなく、知人から無理やり買わされ、そのままになっていた。
　興味がないというのは、ニコンは105mm、キャノンは85mmという勝手な私のイメージがあったからだ。

　愛用するようになったのはついここ数年のことである。仕事の内容が変わりつつある頃、中望遠にて、1/30の縦位置を切る事が多くなり、105mm 2.5、105mm f1.8、85mm f2の３本で中で、コンパクトで軽く、そして手ブレが少なかったからだ。

　また写真のようにでかでかと目立つダイモテープ（死語だ）を貼っているのは、非常にコンパクトなので、パッと見では、28mm f2と区別が付かないからである。
　以前、20mm、28mm、55mm、105mmの4本で仕事に出かけ、28mmを覗いてドッヒャ〜になった苦い経験がある。

　レンズとしては良いけれど、ニッコールの105mmがあるところでは、キャノンなど他社の85mmなどの方が良い印象を受ける。
　昔、80mm f1.8というのがあったが、希少ゆえ今でも結構な値段で売っている。

　プロの使ったレンズやカメラはボロボロだ、と良く言われるが、確かにお世辞にも外観は綺麗とは言えない。しかし、毎年OHしているし、傷付いたレンズなどはすぐ交換し、ヘリコイドのがたつきなどもすぐ修理するので、内面的にはかなり綺麗である、と言いたい。
　しかし、かようにルーターで名前を刻印してしまえば、綺麗とか汚いレベルではないと思うが、売る意識がもともとないので気にはならない。