Nikkor 28mm f3,5

28mm 初めて寝た女や男だけは忘れないように(そうなの?)、レンズだって忘れないのが、このNew Nikkor 28mm f3.5。

 高校2年の時に買って、F2 PhotomicがASファインダーになる前までだから、8年ぐらい愛用していた。このくらい使って初めて愛着とはどういうものかが分かった。
 Ai改造にしなかったのは、さすがにf3.5という暗さからで、迷うことなくf2をゲットした。

 50mmとか望遠しか知らずに初めて広角を覗いた画角は、生まれて初めて見るような広がりに少なからずカルチャーショックというものがあり、調整した眼鏡をかけたような視野の広がりの自由さを感じ、夢中になってこれで撮りまくった。

28mm 105mm同様、この28mmが私にとっての標準となり、そして、写真の撮り方の基礎を教えてもらった・・・いや、今でも教えてもらっている。
 少しでも私に写真の上手さがあるのなら、それは結果的にこんだけ広い画角だと、自分自身が前後したりして動かないと撮りたいものもはっきり写らない訳で、それにより自然とフットワークが身に付いてきたからではないかと思っている。

 へたってしまったピントのゴムリングはどこかに行ってしまった。OHしても使う予定はないのでそのまま静かに乾燥室の中で眠っている。