フリーになって2年目、これも300mm f2.8同様に、「持っていなくても良い機材」から「持っていた方がより良い」時代になりつつあった。
国産ストロボと言えばコメットしか知らなかったのだが、たまたまかそのコメットの担当は、フリーになりたての貧乏カメラマンにはとても冷たい態度だった。
別な営業マンが勧めてくれたのが「サンスターストロボ」。
1台2灯、スタンド、傘のセットで50万ぐらい。
これから必要なモノなので、ローンではなくリースとして購入?し、月々15,000円の36回払いに契約した。山も塵で払えば怖くないので、ヘッドもファン付きのにし、当時主流だった1200wタイプではなく、これからの時代は、と思って2400wのを選んだ。
ストロボに関しては右も左も何も知らない私に、その営業マンは「少々高目でも長い目で見ればこれが一番ですよ!」と、ワンタッチ式のマンフロット社のライトスタンドを付けてくれた。 使い続けてなるほど〜!と感じ、今でもその勧めに感謝している。
↑写真の通り、2灯のみのコンパクト型。
当時は光量分割可変ができ、1200wと400wなんてできるのが主流だったが、とてもそんな予算はなかったので、均等分割のこれにした。が、後年、あっちこっちの現場で使い、コンパクトにして良かったと思った。
仕事で必携とは言っても、稼ぎもそれほどなかった当時の買い物としてはかなりのプレッシャーで、それこそ大事に扱ったのだが、助手は自分で払っていないので、その高額さが分からず、時々スタンドごと倒してくれ私の血圧を上げてくれた。
それでも意外とチューブとかは丈夫で割れないのだ。もう20年くらい使っているが、チューブを替えたのはそれぞれ1回のみ。
このヘッドのパーン棒、裏のネジを外すとヒューズが入るようになっているのもある。