Leica R6

Leica R6 やっぱライカだ!
 カメラをやっている人なら誰だって一度はそう思うかもしれない。
 初めてライカを買ったのが20年前、それはM6だった。それなりに憧れていたのに、いざ使ってみるとピントは合わせにくいし寄れない。結局2年ぐらい使ってから友人に譲り、改めてR4sを中古で買った。

 当時のライカは、電気系統に弱く、それを補う為にミノルタと技術提携を行った。その為に一眼レフのスタイルは、限りなくミノルタになった。もしニコンと技術提携を結び、ニコンF2みたいなRシリーズだったら、どんなにカメラ界も変っただろうと夢想の限りである。
 ミノルタには他意はないが、どうみてもこのデザインはダサい。
 ま、格好で撮るわけじゃないので気にしないようにして撮り続け、結構スペインや台湾などにも連れて行った。そう、スペイン在住の時も、これに35mm f2.8 & 90mm f2.8を従えて、あちらこちらの市場や不法就労者などを取材し、帰国してから写真展「MY COMPANY II」をやったりしたので十二分に元は取った。
 そこからバージョンアップして買ったのが、このR6。1/2000のシャッターがついたR6 2が出ていたので結構格安で、気分一新で初めてシルバーボディというのを選んだ。

 もう10年以上愛用しているがこのデザインには馴染めない。でも使い込んだきたところでは、「このカメラは私のだ!」という愛着はある。
 巻き上げにしろ裏蓋にしろ、やや作りが華奢でいつ壊れてもおかしくない感じなのだが、いまだ故障一つしないのはマニュアル機だからだろうか。