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中国語のお勉強

 

【普通語の発音】

声母と韻母ji、qi、xibo、poian、üanengfeng(eng)üfeng(eng)e
 中国語を始めたのが2009年の1月だから、2014年7月現在は、4年半の5年目になるわけだ。
 最近、あちらこちらの中国人に「声調と発音がバラバラだなぁ〜」と言われまくりブチ切れてしまった。自分にね。
 声調はともかくも、発音となるとなかなか難しい。何故なら、ネイティブは正しい発音と正しくない発音を聞き分けられるが、その正しい発音の仕方というのを中国の学校にて学んでいないからだ。もちろん日本人だって同じで、「きゃ、きゅ、きょ、にゃ、にゅ、にょ」などの拗音や促音の発音の仕方を言葉で説明するのがとても難しいからだ。

 日本における外国語教本は、英語の次に多いのが中国語かハングルなのだけど、それでも発音の教本は数冊ぐらいしかない。価格はいずれも2,000円強ぐらいで、基本、中国語入門学習者向けだ。

 たいていの教本にはCDが付属してあり、女性と男性が交互に発音している。しかし、例えば quan を男性は「チアン」、女性は「チエン」と発音しているように「聞こえる」のだ。そして、あとはとにかくテープを聞いてそれで覚えてね、になるのだが、どっちを覚えれば良いんだよ、と思う読者は私だけではないと思う。中国語の発音からすればどちらも同じだと思うのだけど、大切なのは「違う風に聞こえてしまう」という中国語初心学習者であって、それへのフォローがあまりないのが多い。
 また、有気音と無気音の発声方法を知りたいのだが、口の前にティッシュを垂らして発音し、揺れなければ無気音です、とか記されているが多いが、知りたいのはその結果ではなく、その発声の仕方なのだ。
 そこで言うと、後述の日下先生の本が一番、説得力があった。

 変な癖をつけないように最初からちゃんした発音を教える、となると、半年経った中国語入門教室は誰もいなくなってしまうだろう。そのくらい日本語にはない発音が多過ぎるのが中国語だと、中国語を初めて5年目にして思った。
 怠慢とか邪道とか言われそうだけど、多少発音がズレても四声が合っていればなんとなく通じる、という誰かの言葉を信じ、多少発音をおざなり気味にして語彙と四声だけをとにかく覚えていたら、前述の「声調と発音がバラバラだなぁ〜」と言われた次第。なんとなくできていたのは、zh、ch、shi と ü ぐらいだから、ま、言われても仕方がないところだ。
 正しい普通語の発音とまでは行かなくても、今までよりもまだマシにその正しいのに近づければ良いというところでの今回のトライ。ただ、発音を意識するようになると当社比だけど四声も整ってゆくような錯覚がある。

 発音についていろいろやっていると、結局は中国語の発音についての本が増えてきたりもして3冊にもなってしまった。1冊は総合入門書なので前から持っていたが。

『中国語の発音の基礎』上野恵司著 NHK出版『アタマで知り、カラダで覚える中国語の発音』日下恒夫著 アルク出版『中国語が面白いほど身につく本』鈴木義昭・王延偉著 中経出版『発音の基礎から学ぶ中国語』相原茂著 朝日出版社

【 声母と韻母 】

 先生に「ナカジマの発音は糟糕(めちゃくちゃ)だ」と言われた後、中国語教室にて「『風(feng)』の発音は、ファンじゃなくてフォンだ」みたいなことを言っていた生徒がいたりして、これじゃ発音はラチが開かないと思い、改めて上記の本を開いた。
 ご存知のように、一つの漢字の音は、子音的な「声母」と母音的な「韻母」の二つが組み合わさって発せられる音である。というのを最初の入門コース時に習ったのを思い出した。
 しかし、例えば先生は10個のアドバイスをしてくれるも、それを聞く受講生のレベルによって、3つしか分からない、6つ分かった、というような違いが出てくるもので、そこで言えば、声母と韻母による発音なんて入門レベルでは無理だと思った。何気に聞き流すように学び、初級後半辺りから改めて本腰入れて学ぶもので、それは少なくとも中国や台湾、香港とかにいるのではなく在外国にて学ぶ場合だ。
 そこからすれば、上記の「風」は「ファン」とか「フォン」とかいう問題ではなくなり、風・正・曾・成・更・扔・能などの韻母は総て「eng」なので、engの発音を覚えて、それぞれの声母をくっつけて発音すれば良いことになる。
 声母によって微妙にengの聞こえ方が違うのは、声母の調音法と調音点からengに移行する時に、微妙に先にengの「e」を発声し出してしまうところからである、と予想をつけているのだが、これは頭で理解しているだけである。
 実践は、f,f,f,f,f,f,f,fと発音して次にeng,eng,eng,eng,engと発音して次にfengと発音する実践の継続。そして、ひたすら声を出す。黙読や下を向いての発音は効果がない。首を上げ目の前に人がいるように発すると、その声が頭蓋骨に響き脳に動的に伝わりそして覚える。つまり、本などの朗読の継続だけである。・・と信じて実践中〜。
 攻略法としては分かりやすいのだけど、すげー面倒だ。しかし他に方法がないからしょうがない。
 親友的または恋人風のネイティブと知り合いになる、というのが簡単速攻上達方法とも言えるけど、これは運に拠るところが大きいので万人的なやり方とは言えない。

【 ji・qi・xi 】

 日本語で代用できそうだと勝手に思い込んでスルーしていた「 ji・qi・xi」だったが、やってみると、かなり難しかった。以下、各本の「ji」の説明。

  1. 『中国語の発音の基礎』上野恵司著 NHK出版
     舌面音として「舌面を上あごに近づけ、舌先を舌の前歯に触れ、口を左右に引き、息をそっと出して発音する。無気音」とある。「近づけ」とあるのでくっついていない摩擦音のようだ。
  2. 『アタマで知り、カラダで覚える中国語の発音』日下恒夫著 アルク出版
     日本語の「チー」で良い。日本語の「ジー」や「ヂー」ではない。声母のあとに間髪を入れず韻母の i を発音する努力をしましょう、と記されている。
  3. 『中国語が面白いほど身につく本』鈴木義昭・王延偉著 中経出版
     「[ j、q、x ] は、舌面音で、舌尖部は下歯の後ろ側になり、そのまま位置を変えないようにして発音。[ j ]は、舌面前部と硬口蓋とを接触したままにしておき、息を出す時、ゆっくり舌を離しながら発音します(無気音)」  
  4. 『発音の基礎から学ぶ中国語』相原茂著 朝日出版社
     「バッヂ」の「ヂ」、口を左右に充分に引く、無気音。

 これら4冊の中で、一番丁寧で親身になって細かく説明されているのは、2) と4) でありお勧めしたい本である。3) は中国語を始めようと最初に買ってきた初心者向けのモノだけど、発音の方法においては主に発音記号で説明されているので、とても初心者向けとは言えず、多少なりともできるようになってきてから読んで、なるほど、と思う記述。1)は、反面教師として「NHK」というネームバリューには疑いを持った方が良いと思った。

 ただ、日下先生は、日本語の「チー」でOK!「ジ」でも「ヂ」ではないとあり、相原先生は「バッヂ」の「ヂ」とあって、一体どっちなの?状態だ。両先生とも好きなんだけどね。
 「チー」と「ヂー」の両方を発音したら、中国人の先生に「違いま〜ス」といきなり言われてしまった。
 3週間の紆余曲折の後、何とか「オ、ソノ音ネ」と言われたのは、3) の方法を基本にして発音したからだ。
 日本語だと、うるさい子供とかに「うるさい、シー!」の「シー」と「ティー」という発音の時の舌の位置が近いかも。少し口を横に開き気味にして「ジー」と発音すれば「ji」で、「チー」は「qi」、「シー」は「xi」になる感じだ。特に「ji」は、前後にピンインや音節によって日本語の「チー」ではない無気音の「チー」になる場合もあり、多少なりとも発音できるようになって、初めて上記の「チー」と「ヂー」でもOKという意味が分かった。

 舌面音は、日本の歯茎硬口蓋音なので、舌先を舌歯に付ける意識はあっても、基本は舌の面がどこにどのように付いて発音されるかだと思う。そして、日本語の「イ」のように口を少し横に開いて発音するのがポイントかもしれない。と、頭では分かってはいてもなかなかそれが体が言うことを聞いてくれない。というのは、上記の発音で言えば、「堅持」の jianchi や 「機杼」の jizhuなどの舌先は下から上へと大忙し。ひたすら朗読したりして口や舌の筋肉に覚えさせるしかないのが発音マスター方ではないかと思った。
 [ q ] は強く息を出した日本語のそれこそ「チー」かと思いきや、形は[ j ] と同じでの有気音で、これが難しい。今までそんなこと意識しなかったので、そのように発音する癖をつけるのが大変だ。

【 bo・po 】

 最初に「zhi、chi、shi、ri」で悩むとすれば、その次には、bo・po などの有気音と無気音ではないかと思う。
 発音時に咽に手を当てて震えるか震えないかの有声音と無声音とは違い、この有気音と無気音は日本語は区別しないので、何をどう説明されても良く分からない状態だ。
 相原先生のでは、「しっぽ」の「ぽ」、「汽車ポッポ」の最後の「ポ」とあったけど、できていない時には意味が分からず、できてからも、日本語では情況によりこの「ぽ」は、有気音だったり無気音だったりもするのだが。
 「息を吸いながら音を出す」・・窒息しそうだ。「下唇を手前に引きながら発音」・・・ f の濁音かな?と、言っている意味が掴めない。また、たいていは、紙かティッシュを口の前に垂らしながら発音し、それが揺れなかったら無気音とかがあるが、揺れるか揺れないかは結果確認方法であって、発音方ではないので、なかなかコツがつかめない。
 「何回もネイティブの言っているテープを聞いて、それを覚える」というのが発音教本の定番だが、この無気音だけは単に聞いただけでは分からない。先に発音の仕方を教えてくれよ〜、と叫びたい。
 「自分で発音できる言葉ではないと聞き分けられない」と言われるが、これだけは分からないなぁ。
 多少できるようになってから感じたのは、bo と po の発音は、どうしても日本人には ボ と ポ に聞こえてしまうので、日本人にとって両方とも ポ に聞こえる、無気音のポと有気音のポで言ってくれたら、その違いが分かるかもしれないと思った。
 しかし、こればかりは今のところ他人の言っているのが無気音か有気音かは分からない。結局は「p」と「b」の音で聞き分けるのが精一杯である。

 それでも窒息しそうになりながら、f の濁音風を発し、とにかくティッシュが揺れなくなって、あ、なるほど、みたいな感じの発音方。
 これは段階的に攻略する発音方ではないかと思ったのは、いずれもティッシュが揺れない、というのを前提にしていて、まず、下唇を引きながら、そして息を吸うように「bo」を発音してみる。やってみると、5回のうち1回ぐらいティッシュが揺れない時がある。そのコツを覚える。次に、下唇を下げなくても、鉄の自動扉のように上下の唇を上下に開けるだけでの発音でティッシュが揺れなくなるようになる。意識して1日30分ぐらいやると、数日でできるようになる。
 ただ、できたというのは、ティッシュが揺れないだけで、これでネイティブからOKが出るわけではない。
 なんとなくできて、初めて前述の説明が、なるほど〜、と分かる。最初から分かるように説明してよ、と思うも、なんとなくでもできてしまうと、確かに、言葉での説明は難しい、と思った。
 つまり、「幫助」、「我的班」、「一半」、「一般」、「蹦」などはみーんな無気音の「b」になる。そして最後の難関は「不」で、U が付くと、最初はどうしても p のような破裂音になるが、これも bo ができていれば数日でクリアーできるかも。なんとなくできるようになると、bu ではなく、無気音の「pu」と発音している時もあるのが不思議だ。

【 ian・üan 】

 中国語の発音って、英語やローマ字とかと違い、1つの単語のピンインでも声母や韻母に分け、それぞれ個々の発音を単に繋げて1つの音にすれば良い、と記してあった。つまり、「geng」は、ge + ng ではなく、g + eng なので、ゲンとかのローマ字読みではない。とすれば「 si 」とかは、なんで「スー」とかになるのか分からないが、最近買ってまだあまり読んでいない相原先生のに「3つの i 」というのがあったから、そこで説明されていたら嬉しい。

  • [ ian ]
     複合母音であっても、例えば「 yan(眼) 」や「mian(面)」なども、「 i + an 」、「 m + i + an 」と発音すれば良いと思っていたが、そうではないみたいだ。どのCDを聞いても、「イアン」、「ミアン」ではなく「イエン」と「ミエン」である。ネイティブに聞いても、理由は分からず、そのように中国の学校で習ったとのことで、理由は分からないとのこと。
     アルファベットピンインよりブレないと言われていて、現在では台湾等で使われている発音表記文字の注音字母で調べてみると「安(an)」は「ㄢ」、「眼(yan)」は「ㄧㄢ」となり、これもここからでは違いが分からない。日下先生も相原先生も「イエン」で、相原先生のには「綴りと発音が一致しないので要注意」とあって、なるほど。
     不規則発音として覚えて発音すれば良いのだけど、ちとその理由が知りたいところでもある。
     【追記】→ 『中国古典を読むために―中国語学史講義(大修館書店刊)』を読んでいたら、そこにその理由が記してあった。「ian」を「イエン」と発音するのは、北京方言とのこと。それが普通語として採用されたようだ。

  • [ üan ]
     「CDを何回も何回も聞いてその発音を覚えましょう!」と記していない発音の教本はない。つまり、とにもかくも耳で聞いて耳で覚えましょう、というのが発音マスターの基本のようだ。

     CDとかでは男女がそれぞれ発音するのがあって、例えば「远(yuan/ü + an)」をそれぞれ発音するのだが、何回聞いても男性は「ユエン」、女性は「ユアン」と言い・・、おい、一体どっちなんだ?
     日下先生の本では、「 yuan は、ユエンと教えるネイティブもいますが、ユアンと覚えるのを強くお勧めします。それがあなたのためです」とあるのだが、その発音練習のCDを聞くと、yuan をユエンと発音している・・・日下先生、お願いしますよ〜。単に、ユアンだけどユエンに聞こえてしまうのかもしれないけど、そう聞こえてしまう日本人への詳細説明が欲しいところだ。

     で、相原先生のを見ると、üan について、ユエンとなることもあるが、üan の対立する üang という音はないので、エでもアでも良い、と記されていて、目から鱗が落ちて、なるほど〜。
     実際に対立しなければ、エでもアでも良い、というのは良く分からないけど、今の私のレベルからすれば充分な説明でもある。

    【 eng 】

     「en」の「e」は、あいまいな「エ」というところで、なんとなく分かったけど、この「eng」は少しやっかいだ。ただ、一度に沢山覚えても上手く活用できそうにないので、取り敢えず、今まで覚えたものを朗読でも言えるようになってから、これらの続きに取りかかるつもり。3ヶ月先ぐらいかな。2014.7

     「en」の「e」ではなく、「e」というのを先にやっていたので、「eng」は10ヶ月ぐらいかかってしまった。
     「eng」は、本の発音の仕方を読みながらテープ(今はCDRだけど)の発音を聞いても良く分からない。「喉の奥から『エ』ならないように『オン〜』と発音する」とかあるのだがどうも上手く発音することができない。
     確かに、風(fēng)は「フォォン」とか聞こえるけれど、成(chéng)や「チォァン」とか「チェァン」、曾(zēng)は「ザァン」とかに聞こえる。
     当然、engを「オン〜」と発音して、ネイティブに確認してもらうと、違う〜!・・だよね。

     日本語にない音と発声なので、そこへのアプローチはいろいろある場合もあると思って、トライアンドエラーの後、やっとネイティブからOKが出たのが「eng」。

       
    • 「オ」の感じで発音するのだけど、口は、すぼめず、やや平らめ。  
    • 喉の奥から発声する。  
    • 「オ」と発声するも「オ」ではなく「ア」に聞こえるように発声する。  
    • 「オ」と発音すると舌が下に付いているが、同じ舌の形のまま中央に上げて発声する。  
    • 雰囲気的に、口をすぼめないでの田中邦衛氏っぽい喋り方風になる。
      これは「eng」だけなので、これに声母のzh,ch,shi,rなどが付くとズレてしまうことしばしば。つまり、まだ「eng」が定着していないのだろう。より口の筋肉に覚え込ませるように発声練習が必要だ。
      ただ、日下先生の『中国語の発音』を見てみると、ちょっと方法が違う。テープの音を聞いてみると、違うと言われればそうだと思うし、同じと言われれば同じと思う感じ。良く分からない。そのネイティブチェックが甘いのかもしれないけど、OKが出たということは、それほど大幅にズレてはいないと思い、取り敢えずこれで覚えようと思った。

      台湾と上海にて、cheng を「チェン」と聞こえるように発音するのをたまに見かけるが、engが「エン」っぽく発音するのは、南方の一部の方言のようである。

    【 feng(eng) 】

     2回ぐらい言い直せば通じるようになった eng だけど、いろいろテープ(CD → iTunesだけど)を聞いていると、feng に関しては、そのファンと言うのもあれば、フォンと言うのもあって、あれれ?「风」とか「奉陪」、「风筝」などetc。
     以前、青島出身の中国人と一緒に台湾へ行った時の事を思いだした。
     有名な書店「誠品書店」の道順を聞こうと、その中国人は思いっきり「チョオンピンシューディエン」と発音していたけど、ちゃんと一発で通じたのにはビックリした。おい?!
     後年、『中国語概論 (藤堂明保著 大修館書店刊)』を読むとその中の「音韻論」の分類にて、fengの発音は、f+engだけど、f+ongもOKと記されていて、ええーっ?
     つまり、zeng と zong はそれぞれの漢字があるけど、fong という漢字がないから feng の許容らしい。それで言えば、yuan(üan) も yuang がないから、ユアンでもユエンでも良いことになる訳だ。なるほど。
     前述の発音本等にはそんなこと一切記されていなかった。最初に言ってよ、そういうの、って感じだ。唯一、日下先生の「そう覚える方が、あなたのためです」ぐらいなだけだ。韻母のみでは、eng をアンと言っているのに、声母が付くとオンになっていたりするのもあり、学習者としてはこういうのが一番悩むところと思うのだけど、何故か説明がない。

    【 ü 】

     日本語にはない音なので、いきなりテープやネイティブが100回言っても良く分からず、なんかちょっとしたこの発音の仕方を知りたいと思う時がある一つがこの「ü(ウムラウト)」かもしれない。
     こういうは、日本人の中国語のオーソリティに聞くのが一番と思いきや、日本語にない発音なので、先生によっていろいろな観点から述べているので、一体どれが正しい発音の仕方だろうか、と最初はかなり戸惑ったが、どの仕方でもちゃんと習えば到達点は同じだと思った。

     敢えて不適切な日本語としてのカタカナで記せば「(ュ)ィイ」で、ュ は発音していないけどかすかにそう聞こえる感じだ。ネイティブのチェックしてもらうと一応「OK〜」。
     しかし、これに前後単語が付くとそれらの音に引っ張られてしまうのか、言ってはいないつもりなのだけど、どこかしら ュ を言っているように感じる。月亮(yuèliàng)、推選(tuīxuǎn)、需要(xūyào)、学習(xuéxí)など。
     電子辞書の音声を聞いてみると、「学習」は確かに「シィェシィ」と言っているが、「選」は何回聞いても思いっきり明確に「シィアン」ではなく「シュアン」と言っていて、何を信じて良いのか分からなくなる。

     改めてネイティブにいろいろチェックしてもらうと、例えば「月」は「ュィイリィアン」でも「(ュ)ィイリィアン」でもOKだけど前者の方が自然に近い、と言われた。つまり、「ュィイ」が正しいのではなく、「(ュ)ィイ」の発音がまだ上手くないので、まだマシみたいな感じで「ュィイ」を良いと言った可能性もあるが、「ュィイ」でも大きくハズていない訳である、と解釈した(と思いたい)。
     実際、ュ は発音していないのだが、(一声・二声)と(三声・四声)では、発音しない音が少し聞こえる時がある、とあり、言われてみれば、去(qù)や取(qǔ)は最後にュ が聞こえる感じだが、 屈(qū) はあまり聞こえない。
     「ü」は、多少に残る疑問をキープしつつ、この発音で良し、とし、別な発音学習に移ることにした。

    【追記】
     上記、良く分からないままの近似値で覚えていたので、声母や声調によって良い時と悪い時があって先生から注意を受ける。
     気が付いたのは、カタカナで言うのも変だけど「ュイ」や「ユィ」とかではなく「ィ」の方で、いろいろな会話のテープなどを聞いていると、xu を 「シ」のような x + ü で発音しているのもあった。また、そのxu や ju など、どうしてもローマ字読み風の「ュ(u)」を意識して発音してしまう時があるのは、正しく「ü」を発音できていない不安からのその「ュ」に依存してしまうからかもしれない。
     ローマ字の u を意識せず、「ィ」と言うつもりで ü と発音するようにしたら、先生からのNGが少なくなった。

    【 e 】

       zh, ch, sh などは、発音の仕方を読んで、その発音をネイティブにチェックしてもらいながら修正しながら覚えたりしたのだけど、この「e」の発音だけはその説明を読んで練習した後、ネイティブに確認してもらったりしてもダメだった。
     改めて「e」を聞きながらその発音を真似た。
     この「e」に限らないけど、女性と男性では音程が違う、というのは分かっていたけど、実はその感覚が良く分からなかったのは、その音程をドレミで確認していたからだと思った。ドレミの音程で発音する時に、ドドド・・で発音してみて、あっ!なるほど、と今更ジロー的に分かった。
     その教本での「e」の女性は高かったので、男性のにした。まず、その男性の音階に合わせて声を出せるように練習した。10分ぐらいかかったけど。
     次にその発音を聞きながら真似ようとするが何回聞いても良く分からない。四声はまずは一声のみ。こんな感じかな?みたいなのを繰り返していると、その通りかそうでないのかが分かるようになってきた。この段階ではできていないけど。
     本とかでは、喉の奥からとか、エとアの中間ぐらいで、などと記してあるけれど、実際に聞くその発音のようにはなかなかならない。結果的にはその本で記してあることは、できるようになるまでの足掛り的なヒントみたいなものだ。でもそれは貴重でもあったけど。
     30分ぐらい格闘していたけど上手くゆかず、集中力切れて翌日とかに再チャレンジ。
     後日、一瞬できるようになった。しかし自分の発音なのにどうやって発音したのかが分からない。引き続きやると上手く行かないが、ヤケクソ風トライアンドエラーで続けていると、どうやったらその音が出るのかがなんとか分かり、意思でもってその音が出せるようになった。この辺のセンスが不足しているので3日ぐらいかかった。
     でも、それは一声一音のみで、他の声調だとズレまくり、ひたすら練習の数日間。その後、ネイティブにチェックしてもらうと「ヘタッぴだけど、一応セ〜フ」みたいなことを言われた。つまり、取り敢えずこの発声法でやって慣れてきたらより厳密に調整して行けば良い、ということのようだ。

     


     

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