■ SR履修/S履修
単位もSR履修は2単位で、S履修は1単位。いずれもスクーリングなのだけど、微妙に違いがあるようだ。
SR履修の方は、スクーリングの後に課題が出され10日後までにレポートを提出するのだが、S履修の方は、スクーリングの最後の時間にその場で筆記テストがある。以前は、17:30終了だったのが現在は18:00になった。その朝から夕方までびっちりある授業後の筆記試験は精神的に辛い。1単位しかないS履修は、隠れドM履修科目かもしれない。歴史学部東洋コースにはS履修が多い。
■ T履修
T履修(テキスト履修)は、今までと変わらず指定されたテキストを読み、2単位ならレポート1つ、4単位なら2つのレポートを出して、1ヶ月後に後述の科目最終試験を受ける。
1つのレポートは、設題文字を含め3200文字で、参考文献や引用等の文字数は含まない。その許容範囲文字数は、+-10%なので、2880字から3520文字になる。
歴史学部は文学部中国学科とは違うのか、レポートも小論文風に捉え、序章・本論・終章なところを求められる。卒論に向けた予行的な演習なのかもしれない。とすれば、どうしても指定されたテキスト1冊では足りないが、T履修の1科目なので、その1冊で修めたい気持ちがある。
このテの本は高く、1,500〜2,800円辺りだ。幸いなアマゾンの古本に助けられているが、送料入れて数百円以内ならポチッ、それ以上なら1冊 + ウィキペディア等のネット情報で頑張る。ただ、ネット情報は信憑性が薄いので卒論では1つでもNGで、レポートだと幾つかの文献の中の1つならセーフ、ネット情報オンリーだと不要な突っ込みが入り可と不可のボーダーラインを行き来する可能性がある(と思っている)。
2019年の4月から全体の履修システムが変わる。個人的には旧来方式に則って切手を貼って郵送していたが、このレポートに関しては以前からネット提出もあったので、特に問題はない。あるのは、その後の科目最終試験だ。
■ 科目最終試験
そもそもがレポート提出においては、あらかじめ申請する必要はなく、毎月1日から10日必着までのレポート受付期間に提出すれば、それで宣戦布告となる。そして自動的にその1ヶ月後に在住付近の会場にて論述試験を行う。その通知は後日送られてくる。関東エリアだと、板橋駅から徒歩20分の大正大学にて開催されることが多い。
大学側からは沈黙と無回答に終始しているが、持ち帰ることのできるその回の科目最終試験の問題集を集計してみると、6つの設題に集約される。規則性はないのでその6つを記憶しなければならない。3つぐらいにヤマを張って臨むと、外れた時の精神的ダメージ甚だしく、かつ再試験までの期間が2ヶ月後とかとても長く面倒になるので、結局は6つをコンプリートして臨まなければならない。内容は別として文字数は600字が不可と可のボーダーラインと言われている。この辺はブラックボックスなので詳細不明だが、少なくとも800文字×6つの設題 = 4800文字ぐらいを覚えなければならない。しかし結果としてかなり勉強になる。
席は1つの椅子をまたいで座るので、のぞき見るようなカンニングは不可能、って、そもそも隣に同じ学科の人が座る確率は皆無に等しく、仮に座ったとしても同じ科目を受験する可能性は限りなく低い。毎月のように告知される1人か2人の不正行為者は、何らかのカンニングペーパー持参だと思われる。
2019年の4月から全体の履修システムが変わるので、このように指定された現地に赴いて試験を受けることはなくなり、全てネット受験になる。
散発的な情報では、試験期間は2日間連続で、その間に指定された設題のレポートを出せば良いようだ(2018年8月現在)。4800文字を暗記するより楽だと思われるが、暗記した方がより勉強になるような気もする。
大正大学にも喫煙所があり2ヶ所確認済み。
試験会場の1号館の裏にその1つがあるのでいつもそこを利用しているが、とても羨ましい。佛大には1ヶ所しか喫煙所がないし、この大正大学のはなんと屋根付きだ。佛大のなんて青空喫煙所なので雨が降れば、傘をさして吸わなければならない。さすが東京、恵まれている。
禁煙、嫌煙とかまびすしいが、ここに集まる人はたいてい被迫害者同士的に自然と顔見知りとなる。アナザーワールドの親睦エリアと化す喫煙所だが、逆にここで知り合った人達との絆は深い。
■ 卒論
3年次編入したばかりで卒論のテーマが明確になっていたら大したもんだと思う。
漠然と、中国の「三字教」か、台湾史辺りが良いかな、と思うぐらい。が、台湾史においては落とし処がいまだ見つからず。2018年7月現在。
■ 通信教育の学習
通信教育の難しさをつくづく感じるのは、卒業まで、つまり論文を書き上げるまでモチベーションをいかにキープしてゆくか、いやキープし続けるかで、それ以外にないと思った。
働きながら学べ、空いた時間等で自宅にて学習できる、と謳う通信教育の大学だが、それは2,3回までなら普通にできるだけのことで、継続して幾つもある科目を期間内で修めるためには、それなりの気持ちを持ち続けないと卒業には到達できないのが、仕事等で忙しい社会人だと思う。その自宅学習のT履修は、歴史学部の3年からの編入でも12科目ぐらいはあり、その間、大学で受講する幾つものスクーリングに待ち伏せされているからだ。
結局は、時間が空いたからやるか、ではなく、その時間を見計らい、事前に手前からその時間に合わせて学習するぞ、という意識を持ち続けることに他ならないのだが、これが難しい。
前回は、還暦前に学士取るぞ(大卒という学歴)という大きな目標があったが、今回は何もなく、斜に構えて「老後の暇つぶしデス」と言うくらいだ。しかし、同級生や大学の学友会スタッフなどとメールをしたり学外にて接している時には、大学生であることを無意識に自覚する「学生モード」になっていたような気がした(錯覚か)。
ぶったんグッズを買ったり、ぶったんの壁紙やしおり、シールなどを自作したりし、そして、こんなホームページを作成するのも、全て自宅や学外においても「学生モード」に入れるためと、無意識に思っているのかもしれない。
好みはあるかもしれないが、学習以外にも何かやらないと、学生である一つの身分を忘れて日常につぶされてしまい、最後にはフェードアウトしてしまう危険性をはらんでいるところがある。
通信教育の卒業率が1割を切るのは、この辺か?と思うところがある。また、それを1割とすれば競争率は10倍となり、一般の大学の偏差値からするとそれなりの難関にもなり、気楽そうな通信教育大学も、卒業まではなかなか気楽にはゆかないものである。
■ レポート作成代行
レポートや論文の作成を代行してくれるサイトがあるのを聞いて、とてもびっくりしたのは以前の文学部中国学科にアップした「代理レポート」なのだが、今でもそんなのがあるのか、と改めて「レポート作成代行」で検索してみると、驚くぐらいズラズラと表示され逆に恐くなってしまった。
幾つか見てみたのは、どっから見ても不正、反モラル、学問への冒涜等を助長させるものでしかないと思う業者サイトが、これらをどのように正当化して述べているのかに興味を持ったからだ。さすが卒論などを代行するだけのことはあって、核心をズラして上手いこと述べている、と感心してしまった。
レポートも卒論も他人と競うものではなく、内向へのチャレンジなのだが、オーソドックスに真面目にこつこつと非効率的に作業をしていると、どうしてもこれらへの苛立ちと怒りを覚えてしまう。
そもそも佛教大学通信教育課程本科のT履修(テキスト履修)には必ず論述形式の科目最終試験があるので、レポートを代行してもらっても全く意味がない〜。その科目試験のないレポートだけの履修方法のR履修(レポート履修)があるが、そもそもこのR履修が限りなく少なく、またレポートだけの履修科目自体、それほど重要な科目ではないので改めてレポート作成代行を頼むほどでもない。卒論も口頭試問があるからハイリスクノーリターンでまず無理だろう。
それでもこんなに沢山の代行サイトがあるので、それなりの需要である依頼する学生も少なくはない観がする。やはり、こういうサイトの存在よりも、そこに依頼する方に学問への姿勢を問うように「クズ」と呼び捨てたい気持ちになる。
また代行関連Q&Aサイト等では、金だけ払ってトンズラとか、後に強請られて多額の口止め料を請求された、などの情報もあって、すげー世界だな、と大感心した。
■ 佛大図書館
図書館でお勉強とか、本を調べに図書館へなどというのはとても大学生らしい響きがある。もっとも受験とかでの中学生や高校生にもあるけど。
佛大だって立派な図書館があり、ネットからだと LIBonになる。また、主に卒論とかでお世話になる学術情報サイトの BIRD もあり、通信生にとってはありがたい。
しかし実際にその図書館に足運ぶとなると、埼玉県在住の私からすると簡単ではない。遠いんだもの。
行けるとしたらスクーリング中とかで、18時に終われば閉館の21時まで居られる。が、その日のスクーリングが終われば、ホテルに戻って夕食や翌日の予習などがあるので、図書館へ行くゆとりなどは少なくとも私にはなかった。
予約すれば郵送してくれて、20日間(だったかな) 後に宅配便返却するサービスもあるが、郵送代はもちろん学生持ちのはず。さすがに大学が送料を負担してくれるとは思えないので。
しかし卒論での文献探しになると佛大図書館は強い味方になる(時もある)。
底本や影印本などがそれにあたり、殆どが持ち出し禁止本となるので、機会を見つけて図書館へ行って閲覧する。ただ、この場合は、BIRDで調べて、確実にそれがあるかどうかの事前チェックは必要だ。
たいていは貴重な書籍なので、のどを広げて平らにしてコピー機で、というのはNGなのが多かった記憶がある。その場合は必要なページをデジカメで複写し、Photoshopで修正して読みやすくした。コピーや複写をする時には、表紙と奥付も忘れないようにしないと、後日、参考文献として記すことができなくなるので。
くれぐれも直接図書券へ出向く場合は、『○×△文選』などあらかじめ該当する書籍が所蔵されていて、その中に希望する記述のページがある、という確認を。
ただ都市近郊には、似たような規模の図書館もあるので京都まで遠い場合は、当然これらを活用するのもあり。
2022年現在、殆どのスクーリングはzoomになったのでキャンパスへ行く機会もなくなり、キャンパスさえも行ったことがない通信生増加中のところで図書館へ行くのは、たいてい論文作成中となるので、気分転換を兼ねて行ってみるのも一考かもしれない。
余談だけど、10年前の文学部中国学科在籍時、魯迅の影印本を探していたら、なんと、著作権が切れていたのだろうPDF公開しているのがあった。薄い記憶がだが、BIRD → CiNii 経由だったと思う。
また、中国関連の図書館とかなら、東京駒込に「東洋文庫」がある。そして、失礼ながらもT履修のサブテキストとかなら、地元の図書館とかで貸出&コピー可だったりもする。
それでも通信生なら1回ぐらいは、「佛大の図書館に用があって行ってくる」と言って行きたいもんだ。
追記:2024.3
以上、記したのは2019年辺りの頃で、平均的かつ優等生的な図書館紹介の内容ではあるが、誇張も虚偽もない事実である。
しかし、例外もあるというのが世の常と言え、この佛大の図書館利用もそれに当てはまると言える。
京都の佛大まで1~2時間圏内の通信生はだいたい6割で、残り4割はおいそれと行けない場所に住んでいる。埼玉在住の私もそうだ。← 乗り継ぎの運が避ければ4時間半だけど、電車賃は片道15,000円)。
その2時間以上の通信生が、ありがちに気軽に図書券へ行くことは、それぞれの仕事の合間などを考慮しても難しい。ゆえに、図書館利用の機会があるとすれば、論文作成で必要とされる史料等を閲覧したい時である。そしてそれらの多くは希少なものでたいてい禁帯出になっている。その場合、館内でデジカメ等で複写する方法がある。
運良く貸し出し可であっても、貸し出し期限の3週間?よりも大幅に超えまくった所有期間が必要となる場合もある。
また、その求める史料等が果たして求めるに足り得る史料かどうかは、事前に図書館サイトの「BIRD」内の「LIBon」で調べなければならない。しっかり調べずに行き「これではないのだよ~」となったら、時間と交通費が水泡に帰す。ホテルなんぞも予約していたら心が折れまくる。
もっとも、しっかり調べても「LIBon」検索での書籍情報は一般的なもので、私の場合の、中国語の原典に近い史料にあたりたいのだが、それが繁體文字なのか簡体文字なのかの説明がないので見当がつかない。または、それは影印本なのかどうかも分からない時もあったのは、本文のチラ見ができなかったからだ。
つまり先述の4割の通信生は、同系学科を持つ近郊近所の大学の図書館を調べてみるのも一考と思ったのは、最近の大学図書館は、申し込みをすれば一般の人たちにも閲覧や貸し出しを開放しているからだ。
私たち4割の通信生にとって、リアル図書館はいと遠し。
■ T履修や卒論の書籍
T履修や卒論とかで必要な書籍における私見。
この辺の書籍の購入と出費はなるべく節約として抑えたいと思うのは当たり前すぎる一般的なことで、かつ働きながらとかならなるべくコスパ良く履修をクリアーしてゆきたいというのも同様で当然だ。
ただ私の場合は、還暦を超えた引きこもりも気にならないオタク的気質を持ち合わせているので、無料ゆえにわざわざどっかへ出かけて借りて返すのなら金払うから届けてよ、になってしまうことが多い。
もともと図書館とかで本を読むのが苦手なのだ。
タバコは吸えないしコーヒーも飲めないしBGMもかけられないからだ。
また、殆どの図書館には無料の駐車場がないのが、足を遠のけている要因の一つかもしれない。もともと仕事は車移動なので、電車に乗って移動というのはなかなか面倒なのが私だ。
また、スクーリングも京都開催ではなく、オンラインzoomに替わったのが殆どなので、その往復交通費の分を書籍に回す、という考え方もあるかもしれない。
なので、必要と思われる書籍の殆どは、ネットの古本を上限1冊5,000円として、ポチッ&ゲットしているのが現状だ。
また、履修科目によっては、何回も読んだところで、余白に書きこんだり、あちこちドッグイヤーが発生し、とても図書館で借りたら返却できない状態になること多し。
「しおり」というのもあるのだが、ご存知のように大学関連の書籍で、しおり1ヶ所というのはあり得ない場合が多く、たいていは、しおり+ドッグイヤー+付箋紙かと思われる。特に卒論用書籍類。
晩年の佛大通信なので生涯教育の一環となり、一時にしろ読み込んだ本には愛着が湧き、そのまま「私の長い箱」に入れてしまう感覚でも良いと思うようになっている。
そして、テキスト履修で使用した書籍は、どこかしら卒論作成で再登場になることが多く、その度、また図書館へ行くの?は、私の短い余生には則していない。
買って使ったら用済みとして良くネットに出品されるのだろう、Amazon・メルカリ・日本の古本屋・ヤフオク辺りを気長に事前にチェックしてゆくと、たいてい500~1,500円ぐらいでゲット可が多し。
例えば、歴史学科や文学科とで出てくる「古文書入門」というT履修があり、その指定テキストは『古文書学入門』佐藤進一著・法政大学出版局刊・定価3,300円だ。これがメルカリでチェックするとズラズラ~と表示され、限りなく「新品同様」になっていて送料込みで1,000円ぐらいが殆ど。みんな新品で買うも、数ページで断念してしまってのメルカリ出品かと思われる。準新品で安過ぎるというのは嬉しい。
■ コロナ禍
T履修や卒論とかで必要な書籍における私見。
ご存知のように、コロナが日本に来襲しその影響が社会全体に及び始めたのが2020年4月からで、当初大学も授業は中止でキャンパス内立ち入り禁止などにもなるも、スクーリングは7月辺りからオンラインZoomで対応し始めた。
近い将来コロナも収束するだろうと誰もが切望しまくりながら、それまでZoomで凌ぐか、ぐらいで臨むも、いつまで経ってもコロナ禍は全然収束せずにそのまま2年半ぐらい経ってしまったのが現在。
メリットとデメリットって、代替風対極的な対象が現われて初めてそれらに気付くところもあり、「スクーリングは大学の教室で開講する」しかなかった以前には、そんな概念なぞなかったに等しい。
そんなところに、オンラインZoomが出現したので、改めてそれらのメリットとデメリットを意識するようになった我ら佛大通信生かと思う。
いや、実はそのように感じるのは、2019年以前に入学した通信生だけで、2020年以降は殆どzoom開講なので、最初から授業はzoomで、を分かって入学してくるので、むしろ京都へ行かなくても済むので交通費等の出費がかさまない、自宅で受講できるなどをメリットとして捉えるので、入学者数も減ってはいない(と思う)。
東京周辺からスクーリングで京都に行った場合、新幹線往復は27,000円ぐらいで、ホテルは1泊6,000円。3日間のスクーリングとなれば、食費等を入れて合計47,000円ぐらい。
こんなのが夏と冬に何回かあったら、それなりの出費となるが、zoomだとこれがゼロ円になるので、お大尽じゃなければこの差は大き過ぎる。
反面、京都が大好きで、スクーリングのついでに観光するというのもあるが、そのゼロ円推奨との比率からすると微妙とも言えるかもしれない。
それで言えば、zoomと言えども京都キャンパスへ行く機会があるのは最初で最後の卒業式だ。しかし、論文の口答試問はキャンパスで行う場合が多いので、合計2回上洛することができる。
実質的にコロナ禍が収束し始めたのは2022年の暮れ辺りで、それを契機に2023年度のスクーリングは、実習等の一部を省き殆どがオンラインのZoomとなり、2024年度のカリキュラムもそのスタイルを継承するようになった。
Zoomになると、友達や仲間ができない母校愛がはぐくまれるのか、などのメンタル面でのデメリットが目立ってしまうが、働きながらの受講においては断然Zoomの方が効率が良い。ただキャンパスへ行く機会が限りなくなくなったので、どこかしら「ユーキャンか」みたくなったのは否めないかも。
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