ピアノを習い、発表会に行ってみればエレクトーンを弾いたかと思えば、ヴィブラホーンを叩いたりしていて「誰が、ミルトジャクソンを目指せ、って言ったんだ?」と叫んだのは、トピックス 2001-2004の「音楽発表会」に記したけど、今回はいよいよ待ちに待った、ちゃんとしたピアノ発表会である。それも初デビュー。お父さんは嬉しい限りだよ。
今度は、鍵盤を叩けばトランペットやギターの音が出るようなシロモノではなく、演奏直前までは、中村紘子氏と同じなのである。
初めてプライベートでのピアノ発表会を聴いたけど、ピアノを習わせるのなら、まずその両親がピアノにいそしんでいないと駄目だな、と思った。
プログラムを開いてみたら、聞いたことのない曲名と作曲家ばかりだったからだ。
これがクラシックギターとかなら、どういう風にこの曲を弾くんだろう、この曲を早く聞きたいな、なんて思うのだが、ランゲ、シベリウス、バルトーク・・・誰それ?。
唯一知っていたのは、ベートーベンのソナタ「月光」だけで、娘の弾く曲「すみれ」は、いつも家で練習していたので曲は知ってはいたが、作者は知らなかった。ストリーボック・・・誰それ?
クラシックギターもそうだが、どうもバッハを筆頭にバロックは苦手である。
ハノンのように五線譜の上下を行ったり来たりする音階を延々に繰り返しているようにしか聴こえず、お寺のお経と良い勝負だ。
みんな眠くならないのかなぁ。私は写真を撮るのでシャッターの音が聞こえないようサイレンサーを付けて最後列から三脚で構えていたけど、弾いている曲総てが子守歌に聞こえ、眠くて眠くてZzzz......。
でもうっかり眠っているのを娘の担当の先生に見られたら、それこそ羞の極まりとなるので、ガムテープをまぶたに貼って目を開けながら眠った(眠れんのか?)。
壇上に上がって娘の弾く曲は、やはり見栄えも違うのだろういつもより上手く弾けていた。
小学校高学年や中学生になれば部活や受験なども控え、いつまでピアノをと悩むのが親達だ。
プログラム最後の方に出てくる子供たちが、素人目に見ても素晴らしい演奏で、聞けば中学生とかで、殆どの親達は、中学まで習わせればあのくらいは弾けるのだというのが分かり、ピアノ教室の優先順位が少し上がったような発表会だった。 |