「絵付け」からのつづき・・・
娘にせがまれて何処へ行こうか、とロードマップを広げてみた。
それも「群馬・茨城・栃木地図」という3県まとめた大雑把なやつで、かつ15年くらい前のヤツ。
「筑波山へ行くか?」
平成の大合併にて幾多の村や町が市になったとしても、関東もこの辺くらいまで来ると地元名は残っているので古い地図でも見失うことはないのだが、地図に記された幹線道路と現実のそれとのギャップがあることしばしにて戸惑う。
地図では色付けしてある県道41号線だからそれなりに大きな道か、と思うとやたら細くて民家の私道か農道みたいなところをくねくね走っていたりする。途中道を聞こうにも誰も歩いていない。うーむ。
仕方なくそのまま走っていると、やっと41号線の標識がでていて一安心。
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筑波山頂にて |
便利にも「益子筑波線」というのが一直線にあってこれが41号線。
どう見ても国道には見えないし、市道じゃ番号なんてつかない。としたら県道だ、と思う。
益子を出たところで標識「筑波 39km」。
39kmと言えば直線で浦和〜川崎ぐらいじゃないか、一般道を走ったら2時間半〜3時間。この辺だから2時間。今、13時だから15時到着かよ。そこから山に登って・・帰りの渋滞が辛いな、と思いきや、なんと40分で着いてしまった。田舎の道は早いなぁ。
筑波山は2度目。
最初はオリンパス ミューIIのサンプル撮影ででかけた時で、「はじめてのデジタルカメラ」にも掲載した時。
筑波山へはロープーウェイだけでなくケーブルカーもあったんだぁ、知らなかった。今回はケーブルカーに乗った。
降りてからちょこっとだけどなんちゃって登山をして頂上へ。
ほんとの頂上という感じで、岩がごつごつとあるだけの絶壁でそれなりに怖い。手前には一応社があって駐在の神主の弟子?(名称失念)が一人暇そうにタバコを吸っていたのがのどかだった。
筑波山と言えば、ご存知の「ガマの油」である。そう「四六のガマ」だ。
前脚の指が4本、後ろ足のが6本・・、そんな蛙が動物生態学上、いるか?!と思ってしまうと詰まらないのがこういう迷産、いや名産は大事にしたい。
なんで筑波山になんだろうか、それなら霞ヶ浦や北浦の方がデカいガマがいそうだ。
Wikipediaで調べると由来等詳細が紹介されている。
今や伝統芸能となっている「売り口上」を楽しく見て聞いて買おうというのが基本なんだけど、ちゃんと「伝統 筑波山名物 "ガマの油売り"」というチラシが同封してあって、その裏にはちゃんと効用と配合成分が記してある。
ワセリン、ラノリン・ハッカ油・尿素・・・etc。
尿素ってなんだ?しかし成分内何処にも「ガマ油」と記されていない、尿素がガマのしょんべんなのか?
ま、昨今の薬事表示法とかでちゃんと成分を記さないとならないところからなのだろう。
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四六のガマ |
伝統を感じさせる袋 |
色付けしてあるガマの油 |
車を停めた麓のお土産屋さんや頂上の売店などでも売っているが、何故か頂上での方が安い。
「これを学校に持って行って、○×ちゃんなどがケガをした時に塗ろうっと」
「学校にこんなの持って行っって良いのか?」
「だって塗り薬でしょ」
「なるほど〜、それなら良いけど、小学5年生がガマの油を持っているというのはなぁ・・」
「え、これ薬じゃないの?」
「まぁ、ワセリンだからメンタムみたいなもんだから食べなければ問題ないよ」
「普通塗り薬は食べないよ〜、ジョーシキないなぁ、とーちゃん」
うるさいからから帰りの常磐道では寝てろ、と思うも
「この曲誰の?」
「これ、AC/DCというアメリカのバンドだよ」
「なんかロックしていてノリが良いじゃん」
「は、そうですかっ」
「これが終わったらピンクレディをかけて」
「とーちゃんは、シカゴとかデゥービー聞きたいのだけどなぁ」
「ケーちゃんとミーちゃんにしようよ」
「運転中だから、おまえがiPodを操作しろ〜!」
夕日迫る常磐道を南下。
やっちゃいな、やっちゃいな、やりたくなったらやっちゃいな〜♪ |