家族での夏休みは、一泊だけど軽井沢へ行った。
大宮から軽井沢まで一番早い新幹線だと、ほんの40分。しかし軽井沢にて車がないとあちらこちらを見て回れないのでドライブは諦めて、その手前、群馬の富岡製糸場へ行ってみた。
高崎から上州富岡まで、大した距離ではない40分ぐらい乗るだけの上信電鉄の770円は、いつもながら高いな、と思う。ただ、富岡製糸場の入場料500円がサービスになる特別往復切符が1,500円で売っているのが嬉しい。
二両編成でトコトコと単線を走るローカル線はなかなか旅情がある。
着いた上州富岡駅は工事をしていて、駅隣の古くさい中華屋は新装開店していて、あと少し経つと駅前も立派になるのだろう。
しかし駅を降りたら、ここはエジプトか?と思わせるくらいの熱気が身を包んだ。考えてみたら富岡は群馬県南で、日本一暑い熊谷に近い。浦和は35度だったけど、こちらは37度。この2度は大きかった。
敷地と建物は大きい富岡製糸場だけど、相変わらず中に入れる建物は限られていて、実質2つしかない。他の場所は床下などの補強がされていないからとのことだけど、世界遺産登録を目指しているところでは、そんな補強もマイナスになるのかもしれない。が、見学する方は、これで500円?!という不満が少なくないと思う。
絹糸を取り出す工場内は見学できるが、その大きな機械にはこれまた大きな透明ビニールシートがかぶせてあるのだけど、くすんでいて良く見えない。もうちょっと透明度の高いシートが望まれる。
あちらこちらに富岡シティマップみたいな手書きイラストが置いてあり、最近私の好みを分かってきた娘が「とーちゃんの好きそうな食べ物屋があるよ」。
この場合だと観光客相手ではなくチェーン店風でもない地元の人達向けのお店なんだけど、それが駅の近くにあった「急行食堂」。
地元のおばちゃんとおじちゃんが経営していて、キッチンとまでは行かない洋食と中華が混在している昭和テイスト満載の飯屋だ。急行列車のプレートなどが掛けてあったので、おじちゃんは昔、鉄ちゃんだったのだろう。サイトで検索してみると、いろいろ口コミ情報があって、知る人ぞ知るお店らしい。
ミックスフライライスが700円とは安い。おまけにアイスコーヒーがサービス。灰皿も置いてあるのが地元向けっぽい。
そのイラストマップには、ハッピーデーには1品おまけ付きと記してあって、「からあげが付いて4品だから、今日はハッピーデーだ!」と娘。おばちゃんが出てきて、へぇー、そうなんですか?、と当人も良く分かっていない。どうやら適当に盛り付けしているようだ。減るわけではなく増えるのだから嬉しい。
私と娘が頼んだミックスフライライスは、揚げたてのフライ3品+からあげ、中華スープ。カミさんのは、野菜たっぷりのチャーハンの上に卵焼きが乗っかったオリジナル「オムチャーハン」。こういうお店大好きだ。こんなところでこんなお店を見つけた!って感じて、「富岡来たら、急行食堂!」。