今回も恒例のスペイン旅行(今回はグラナダ市観光局からスペインフィエスタのために頂いたメッセージの返礼を届ける交流の仕事付き)へ行き、現地の田舎情報を仕入れてきましたので、報告します。
今回は連れがいて、人見さんにガイドえをお願いして車2台で移動しました。
<今回のコース> ドライブ走行距離 1,600km
マドリ−トレド−タラベラ−オロペッサ−エル・プエンテ・デ・アルソビスポ−トルヒーリョ−メリダ−エルバス(ポルトガル)−メリダ−アルマグロ−グラナダ−モンテフリオ−グラナダ
● マドリ
全体的に治安が更に悪くなっている。特に地下鉄は要注意。メトロの料金は1人130ペセタ、10回分の回数券650ペセタ。空港からのタクシーは料金をぼるので(2000〜2500ペセタが一般的料金)、ぼられた場合、宿泊先のホテル従業員を呼ぶ。
今回マドリの宿泊ホテルは4つ星(ホテル・ロス・ガルゴス)。エミリオさんが代理購入してくれた宿泊クーポン券でツイン7,000円という格安料金。ソフィア博物館の「ゲルニカ」は防御ガラスが撤去されていた。
マドリの物価は地方都市の2倍くらいか。
● タラベラ、エル・プエンテ・デ・アルソビスポ
陶器の町とあってやたらと陶器の店が多い。お勧めはタラベラからTO 722線を南西に40キロほど走ったところの陶器の町、エル・プエンテ・デ・アルソビスポ。
町中が陶器の店だらけで、直売所が多くお値段も非常に安い。町に入ったらすぐ右手に「Cruz」という女性好みの可愛らしい絵柄や色の陶器を並べた店がある。中で女性2人が1つ1つで筆で細かい絵付けをしていた。
● オロペッサ
エル・プエンテから北へ10キロ。オロペッサ伯爵の城を改装した、丘の上にあるパラドールには次回是非宿泊してみたい(4つ星)。
● ラガルテーラ
オロペッサから9キロ。エストレマドゥーラ街道沿いにある刺繍の町。
偶然入った店では、刺繍作家のおばあさん(Pepita de Garcia)が自慢の骨董品コレクションを見せてくれた。マドリッドの半額とか。貰った名刺にはオランダのベルナルド皇太子御用達業者とある。また、トレド芸術・歴史科学王立学士院準会員とも印刷されてある。
姫野幸司
「スペイン旅日記 1995 - 1996 その1」 押川峰子
マドリ→タラベラ(12月26日)
私と娘の麻子、姫野さん一家、さゆみさんとボランティアガイドを引き受けてくれた人見さんの7人でのスペイ旅行はアトーチャ駅から始まった。レンタカー会社の手違いで空港からタクシーでアトーチャ駅まで行った。後で聞いた話しによると、随分ぼられていたらしい。私たちってお金持ちに見えたのかも?
トレドを目指してアウトビア(高速道路)をひた走るが、力不足のプジョー、思うように走ってくれない。人見さんもイライラしているのがわかる。
やっとトレドの町が見えてきた時は一安心。町を外から眺めながらさらに上のパラドールへと上がっていく。そこから見えるトレド全景に思わず息を飲む。何者も寄せ付けないといった風貌で存在していた。
パラドールで休憩した後、タラベラ向けてさらに車を走らせる。
夜はホテル前の中華料理店で遅い夕食をとる。ちょっと怪しげなお兄さんがいたが料理はおいしかったし、なんていったって安かった。中国人のたくましさに感心しました。
タラベラ→メリダ(12月27日)
陶器で有名なエル・プエンテ・デ・アルソビスポの町に行く。
グラナダ焼きと違って模様はおとなしいが、焼きはしっかりしている。実用的だし安いのでたくさん買いたいが、旅は始まったばかりである。
ぐっと我慢して次は、ラガルテーラという刺繍の町へ向かう。綺麗な刺繍のテーブルクロスやクッションカバーがたくさんあるけれど、今度は高すぎて手が出ない。見ているだけだった。その後、私たちの車のドアロック事件が起こる。バルで電話をしてもらい、2時間くらい待ってやっと来てくれた修理工のおじさんが5秒で開けてくれた。1500ペセタなり。
メリダ→エルバス(12月28日)
メリダから2時間くらいでポルトガルのエルバスという町に着く。国境を越えるのにフリーパスで出入国できる。両国ともEUに属しているため手続きがいらなくなったらしい。姫野さんたちは以前ここで大変な目にあったそうだ。
エルバスは、城壁に囲まれた坂道の多い道で、迷路なような坂道を歩き続けると足が痛くなった。タオルやシャンデリアが安いのでスペインからも多くの買物客が来るらしい。300年以上前のアモレイラ水道橋も見事というより他に言葉がない。姫野さんの友人のパウラさんと別れを惜しみながら、エルバスに別れを告げる。
2泊したメリダのオスタルは、家庭的な雰囲気で子供たち同士、仲良く折り紙や、絵を描いてたりして楽しく遊ぶ。ご主人が刈りで仕留めた野うさぎや鳥を見せてもらい、思わず唾を飲み込む。 |