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Time To Time 2002-2004 : 36-19
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そんな女性


晴れた日には
白い光のなかで目立たないけれど
雨の日には
自家発光体となって
傘の下でもはしゃいでいた

身内の葬式の日ですら
細い閃光を発するので
列席者は思わず
片手で顔を覆った

そんな女性の死んだ年齢に近づいて
顔が生き写しだといわれる私は
晴れた日にも雨の日にも
もう1年も鏡を見ていない
鏡に青カビが煙っている

カビはやがて
私の足元から頭を覆い
そうして私はやっと
静かな平安を取り戻すのだ
熾火が消えていった
あの女性の最期の日々のように

Time To Time 2002-2004

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