グアテマラ学校建設は、1人のグアテマラ人留学生のドリームから始まった。
仕掛け人は、宮崎大学農学部水産学科に在学するホセ・ルイス・ギジェン氏。
同氏は、グアテマラの貧しいの子供達にオモチャやサッカーシューズをプレゼントしたいという計画を発案し、日本人の友人である久保田和人氏(クボタ住宅代表取締役)の協力を得て、「サンタの会」と称して二人で寄付を募った。
そして、1993年12月から1994年1月にかけてグアテマラの山間部の村々を訪れ、日本から持ち運んだプレゼントを子供達に無事送り届けることができた。
帰国後、彼は、グアテマラにおいて貧困のために教育を受けられない子供達のために学校建設したいという夢を抱き、発足したばかりのバモス(会長:萱嶋太郎)に協力を求めてきた。
しかし、具体的な学校建設計画はなかった。とにかく資金がいるという彼の情熱に負け、資金ゼロ、興業経験がまったくないにもかかわらず、ある音楽家(オペラ歌手の前田理恵子氏)の発案でチャリティーコンサートを計画するにいたった。バモスとしては無謀な賭けだったが、そこは持ち前の気軽さで引き受け、サンバのリズムに乗って突進した。 |