- 建設協定
フンダシオン・デル・アスーカル(以下フンダスカルと称す)は、農村地域における学校施設の環境改善を図るために、学校改善プログラムを実施している。
本プログラムは、自治体、製糖工場の傘下にある自治体、フンダスカル、コスタ・スルの開発に関心のある各企業もしくは各団体の協力があれば常に実現している。
この目的を遂行するために、フンダスカルを代表する実行委員長、マリオ・エストゥアルド・フエンテス・サンチェス(グアテマラ人、34歳、既婚、企業局長、居住番号第A-1、住民登録番号598041)、バモスグアテマラ学校建設運営委員会(以下協会と称す)の代表者である古川哲也およびホセ・ルイス・ギジェン・ギジェン(グアテマラ人、31歳、水産学博士、居住番号第A-1、住民登録番号676624)、ラ・デモクラシア村(以下村と称す)の代表者である村長、カルロス・ロベルト・アンドリーノ・マルティネス(会計士、既婚、居住番号第E-5、住民登録番号9038)、エスクィントラ州ラ・デモクラシア村の中心部にあるラ・カンピーニャ地区(以下自治会と称す)の改善委員会の代表者である委員長、ネリー・ハイメ・パチェコ・グティエレス(グアテマラ人、41歳、既婚、会計士、居住番号第E-5、住民登録番号7856)との間で本協定の調印が行われる。
各当事者は、幼児教育の欠如(これについてフンダスカル、委員会、村の見解は一致している)を補う学校を建設するために一致協力することに同意する。
- 当該学校施設の内容については以下の通りである
- 2教室(各クラスの定員30名)、各教室に生徒用トイレ
- 給食準備室
- 職員用トイレ
- 職員室
- 遊び場
- 建設材料は以下の通りである
- 鉄筋、セメント、砂、小石、柱および梁(基礎工事)
- 壁用のブロック
- 砂およびセメント(モルタル)
- 石綿セメント(屋根の覆い)と金属垂木(屋根の骨組み)
- 各設備は以下の通りである
- 電気
- 排水
- 飲料水
これらの設備は、村の既存の施設を利用する
各当事者は、以下の権利および義務を負うものとする
- フンダスカルの役割
各当時者の仕事は、フンダスカルを通じて行われる。
教育担当責任者は、本プロジェクトに含まれる社会経済調査を行い、フンダスカル組合労働者が行う共同作業を監督し、DEMUR(都市教育振興局)が提出する報告書に基づいて工事決算書を作成する。
フンダスカルは、建設に必要な技術指導および技術援助を行い、工期中になされるすべての決定を記録するために建設日誌をつける。
フンダスカルは、工期中に契約する業者もしくはスタッフを指定するが、雇用者としての支払いの義務はない。また、土地や天候など現場の状況に応じて工事の追加もしくは変更を行う必要がある場合、権限により見積もりを超過しない範囲でこれを認める。
本プロジェクトの建設工期については、協会、村、自治会がフンダスカルの見積もりを承認して資金を預けた後、着工日から5カ月とする。
フンダスカルは、実行組織として工事に必要な資金、資材、技術、人材を管理するので、各当事者は、協定に従って各分担金を拠出しなければならない。
フンダスカルは、自治会や村による労働者や資金の提供が遅れた場合、工事の遅延に対して一切責任を負わない。
フンダスカルは、自治会や村もしくは協会が本協定の義務を果たさない場合、一方的に本協定を解消する権利を有している。
フンダスカルは、本協定の当事者の合意により、本工事の改善を図るために余剰資材の使用を認める。
フンダスカルは、本プロジェクトの計画、工事の監督や技術指導を行う。これは、総工費の10%に相当する拠出額である。
フンダスカルは、工事支出について、協会、村、自治会に対して月々の支出を提示しなければならない。
フンダスカルは、建築物の各部、寄贈された教育資材や備品にロゴを入れることができる。
- 協会の役割
学校建設資金について、協会の拠出額は決定しておらず、後に協議されることになるが、1万2,000米ドルを基準とする。同資金は、協会の管理の下でフンダスカルに手渡される。
協会は、工事の進捗状況を確認するために、協会の担当者に対して定期的に工事現場の見回りを実施させることを約束する。学校が運営される初年度において、施設や備品の管理を監督する。
協会は、1年間分の教員の給料や施設の維持費を権利を有している。
協会は、建築物の各部、寄贈された教育資材や備品にロゴを入れることができる。
協会は、その他の当事者が義務を負わない、また自治会や村が労働を提供しないことにより発生する工事の遅延に対して一切責任を負わない。
協会は、治会や村もしくはフンダスカルが本協定の義務を果たさない場合、一方的に本協定を解消する権利を有している。
協会は、ある程度工事に参加することを約束する。
協会は、本協定の当事者の合意により、本工事の改善を図るために余剰資材の使用を認める
協会は、開校してから1年間分の教師の給料と施設の維持費を拠出することを約束する。
- 自治会の役割
自治会は、本プロジェクトの正常な進捗状況を保証するために、協定に従って各分担資金の拠出を要求する権利を有している。
自治会は、土地と施設を受け取ること、また施設や備品の維持において少なくとも必要な管理を行うために資金や資材を常時調達することを約束する。
自治会は、工事が終了した場合、施設の維持を確認するために、協会、村もしくはフンダスカルの関係者の視察を受け入れる。
自治会は、学校用地の適所に建設資材を受け入れ、これらの資材の適正な使用に責任を持ち、破損のない健全な状態で、工事以外に使用されることのないよう安全な場所に保管することを約束する。
管理の下で資材が盗難により紛失した場合、自治会は、紛失した資材をすべて補充する。
今後新たな拠出分があるかどうかは別にして、本協定において、ホセ・ルイス・ギジェン・カランサ学校の建設のために譲渡された土地は、自治会の拠出金とみなす。また、建設にあたっての労働の提供も同様である。
- 村の役割
村は、協定の調印および着工に備え、用地の所有権を証明する文書を提出しなければならない。
村は、本プロジェクトにおいて、負担しなければならない労働の提供を計画的に適時行う。
工事の監督を行うにあたり、村は、フンダスカルの関係者に対して必要な便宜を計る。
村は、自治会が本協定の約束を遂行しているかどうかを監視し、義務を果たしていない場合、罰則を与える。
村は、工事において適切だと思われる監督を行うことができる。
村は、完成した建築物の各部、寄贈された教育資材や備品にロゴを入れる権利を有している。
村は、建設資金として15,000ケッツアルを出資する。同資金は独自で管理するが、フンダスカルが定める人件費もしくは資材費に使用する。
- 総則
各当事者は、着工および完工、またその他の状況で必要な文書を作成することを約束する。
本協定において記載されていない点については、各当事者、フンダスカルのDEMUR局長、協会のホセ・ルイス・ギジェン・ギジェン、村長、委員長の合意の下で解決しなければならない。本協定に調印する各当事者は、各条項を承認し、義務を遂行するために署名する。
本協定は、当事者すべての署名が行われた後、発効する。
1995年6月23日、エスクィントラ州ラ・デモクラシア村
フンダシオン・デル・アスーカル: |
バモスグアテマラ学校建設運営委員会 |
マリオ・エストゥアルド・フエンテス: | 古川 哲也 |
バモスグアテマラ学校建設運営委員会: | ラ・デモクラシア町 |
ホセ・ルイス・ギジェン・ギジェン: | カルロス・ロベルト・アンドリーノ |
ラ・カンピーニャ地区委員会: | ネリー・ハイメ・パチェコ |
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