1996年12月中旬、バモスは、グアテマラのエスクイントラ州の教育に貢献したということで、内務大臣からメダルと表彰状を受ける。授与式には、現地のルイス副委員長がバモスを代表して出席した。非常に名誉ある賞とのことである。
学校は、1997年1月15日に開校した。
園児数48名、年少組と年長組の2クラスであった。開校時およびそれ以降、バモス関係者は現地を訪れていない。
同プロジェクトに関心をもっていた東京の三野義孝氏が中米を旅行し、現地を訪れたようである。その時の様子の写真を送ってくださった。子供たちは元気で勉学に励んでいるとのことであった。
翌年、三野氏は再度グアテマラを訪れるということで、学校の現状について調査を依頼した。その結果が写真とともに、1998年6月上旬にホンジュラスから送られてきた。調査結果は以下の通り。
* 調査結果 1Q=約23円
先生に対する質問とその回答
- 1ヵ月の給与は? → Q600(村が払っている)
- 園児から学費を取っているか → 取っていない
- 教材費は? → 村が負担している
- 保護者の職種は? → 大半の父親はサトウキビ農場で働いている。母親のほとんどは主婦。
- 今何が一番不足しているか? → 電気、飲料水、学用品、机
村長に対して
- 今後も村として幼稚園に援助できるか?できる
- 村人の平均収入は? → 最小で1日Q22、平均で1日Q35、最高で1日Q45。
大半の労働者は2週間ごとに給料をもらっている。
- 先生の給料をエスキントラ県が援助できる可能性があるか? → ある。現在、村が負担しているが、将来、県に負担してもらえる可能性もある。
村は自力で学校運営に乗り出したようである。
自立を促す援助、これが、私たちの目標であった。
今後、ラデモクラシア村との友好関係を図っていきたいと思っている。宮崎の子供たちとの交流も見据えている。
尚、学校建設委員会は正式な落成式とともに解散した。今後は、グアテマラ学校運営交流委員会(委員長:久保田和人)がソフト面をサポートすることになっている。もちろん、教育備品が不足していれば適正な範囲内で現物寄付を行う。
♦ 新しい教室での授業風景、みんな楽しそう。 |