佛教大学文学部中国学科

【教養講座】

> 鷹陵会
 完璧にOBとなったので今度は通信制専用のOB会「鷹陵会」の会員になった。なった、というのは卒業式時に半ば強制的雰囲気の中で、終身会員費として20,000円を払ったからだ。
 払わないと会員にはなれないけど、会員になると通学制専用のOB会と一緒になった前号の会報誌と袱紗(ふくさ)がすぐ送られてきただけ。その後、年末に最新号が送られてきて、それの年間購読料2,500円を払ってください、とのメモが入っていた。最初の20,000円は何だったのだろうか。
 そんなメモを無視し、タイミングが合えば見知った学友会の方々がやっている行事等に、自分の同窓会として参加してみようと思っているところ。  


 2016年の4月から1年間の教養講座に申し込み、本科同様の学生証(受講証)を貰うが、その受講料には学友会費が含まれていないため、学友会スタッフにはなれないのを聞き、とても残念に思っていたら、学友会規約に変更があり、OBも学友会スタッフとして登録できることになった。
 支部長とかではないので、それほど大変な仕事ではなく全くのボランティア参加でも良いのだが、やはり事前連絡の有無等、気分的な意識の問題がある〜。
 2年半の学友会活動だったけど、その中で知り合った仲間とまた一緒に行う活動には、どことなく昔の部活を彷彿させるような楽しさがある。  


■ ぶったん名刺
ぶったん名刺 学友会の役員から連絡があって、学友会関東ブロックの役員達の名刺を作ることになり、「ぶったん」ロゴを入れた幾つかのデザイン案を作成し、各自お好きなのを選んでもらって作成した。
 なかなか可愛い名刺ができて嬉しいのだけど、OBとなってしまった私の分がないのがちと寂しい。ふと、在学中にこういうのを作っておけば良かったと後のカーニバルである。

■ 新潟支部宿泊教科学習会:2015.6.20-21 アトリウム長岡
 在学中、懇意にしてもらった支部長の新潟支部主催の学習会に参加した。

 学習会に参加するとその講座時間によってポイントが付き、それを貯めることによって一部の科目単位に振り分けることができるので、通常の講義課目と同位的なところがある。よって大学からの参加費用への援助が少しある。つまりOGにはその援助が当然ながらない(涙)。ただ宿泊場所等の諸経費によってその差額が違い、OBとしての初参加の今回は、+2,000円もしなかった。ラッキー。

 新潟で開催と思ったらその手前の長岡が会場になっていた。
 夜行バスもあったが、長岡自体が近過ぎるのか中途半端な時間に着き、かつ停車地が長岡駅ではないので往路は在来線の18キップで行った。

長岡駅ホーム 乗り換えはスムーズだけど、なんだかんだ言って埼玉大宮から長岡まで5時間、ケツが痛くなりそうだ。最初の乗り換えの高崎までは普通に読書をし、水上までは熟睡のZzzzz。水上から最後の2時間、だんだん飽きてきた。
 水上の次は越後湯沢だと思っていたら、けっこう駅があり、なんと清水トンネルの中にも駅があるのにはびっくりした。土合(どあい)という駅で数人降りていて何があるのだろう?懐かしの検札があったので聞いてみたら、トンネル内の駅が珍しいので立ち寄る人もいる、とのこと。

長岡駅ホーム 川端康成じゃないけどトンネルを抜けたら、がらりと車窓が変わり、幾つもの鉄橋を渡り遠景には山が連なり手前は田園風景が続き、50年ぐらい前の栃木県辺りの東北本線を彷彿させる昭和的田舎風景が広がっていた。さきほどまでの倦怠感は吹っ飛び、読書しながら車窓からの景色を眺めたりとなかなか楽しいローカル線の旅だった。

 新潟県に入ると何故かたいていのホームには喫煙コーナーとしての灰皿が置いてあってびっくりした。駅舎全部禁煙なのは関東地方だけなのか。ホームでタバコを吸うなんて何年振りだろうか、これもまた貴重な体験だ。在来線の旅ってなかなか良いもんだ。ケツが痛くなるけど。

レストラン・ボブ  より旅情を味わおうと高弁(高崎のだるま駅弁)でも買ってと思っていたら、水上まではとんでもございません、だ。車窓は山が見えるだけで手前は首都圏の田舎風ぐらいだし車内の雰囲気も同様。やっと水上からローカルになったけど、水上ではこれと言った駅弁が売っていないので、長岡に着いてから食べようと思った。

 長岡は初めてである。
 どうせなら、チェーン店とかではない昔からやっているような地元密着の食堂とかで食べたいと思って探した始めたら、いきなり西口駅前を左に行ったすぐのところに「ボブ」という洋食屋を見つけた。ビンゴ!であった。
レストラン・ボブ ビジネスホテル「ニューグリーン」と同じ建物で、従業員の接客態度等を見てみると、このホテルのレストランのようでモーニングとかはここで食べるのかもしれない。
 それぞれ少量だけど何種類かの盛り合わせランチが多く、スープとサラダ、ライズが付いていずれも710〜780円ぐらいで、これで味がどうのこうのというのはバチがあたる。
 しかし、写真のスパゲッティ以外はその場で作っているので、少なくともマズいものを探す方が大変だ。+110円でコーヒーが付くのがこれまた嬉しい。翌日の帰りにも仲間を誘い一緒に立ち寄ってしまった。
 見知らぬ土地に来て、こういうお店に出会うのは何よりも嬉しいもんだ。長岡に来たら是非立ち寄って欲しいイチオシレストランである。「長岡 ボブ」で検索するといろいろ出てくる。

新潟支部宿泊教科学習会 会場は、駅から徒歩10分強のアトリウム長岡というところで、宿泊施設と会議や宴会の部屋が幾つかありレストランなどもある。
 講義は、仏教学部の「学問とは、研究とは、仏教や法然の研究を素材にして」という、タイトルからして「私、文学部の中国学科なのですが、分かりますでしょうか?」みたいな感じ。
 いきなり「シャクソンは言った・・・・」というのがあって、シャクソン?・・ジャクソンとかのアメリカ人かな、でも仏教の話で欧米が出てくる訳がない・・電子辞書を見て始めて釈迦の尊称「釈尊」であることが分かったのは講義が始まって2時間後。
 親鸞と法然は名前だけ知っているだけで、どっちが師なのかも分からず、高校の時に勉強したと思われる「鎌倉五大仏教」を思い出さなければならないような講義内容だった。いと難しかな。
 仏教の経典等古典に接する時には、その古典の時代背景等をも理解しないとならない、というのは、中国学科での中国古典同様だったので、そこだけなんとなく分かったぐらい。

新潟支部宿泊教科学習会  新潟支部は新潟県だけだけど、それでも20名の参加があり地方支部としては盛大だと思った。
 初日終わっての懇親会があり、地元の人達と飲んで始めて知ったのは、山本五十六元帥がここ長岡の出身で記念館もあり、そして父親が56歳の時にできたから子供だから「五十六」になったと聞いて、へぇ〜!
新潟支部宿泊教科学習会 そして、最大級の漢和辞典「大漢和辞典」の著者、諸橋轍次氏も新潟出身でその記念館もある、と聞いてびっくり。三条から山奥に入ったところと聞いたけど、機会されば是非一度行ってみたいところである。

 復路は、さすがにまた5時間列車に揺られて帰宅する元気はなく、ピピーッと新幹線。大宮までたったの70分、その5時間から比べたら、なんと早いことよ。

■ 有志オフ:2016.1.9 池袋「東方紅」
有志オフ:池袋「東方紅」 数としてはいることはいるのだが、学習会などでは限りなく見かけることのない文学部の学生だけど、学友会任期の終わる学習会にて3人ぐらいの中国学科の後輩に希有にも出会った。
 本科生ではなく教員免許課程だけど、中国語専攻だから嬉しい限りだ。
 SNSにて連絡を取りながらも1年後にやっと有志オフ会に参加した。池袋の懐かしいロサ会館近くの「東方紅」という中華居酒屋にて。

■ 北関東教科学習会:2016.2.13 埼玉教育会館
北関東教科学習会 久しぶりに教科学習会に参加したのは地元で開催されたからだ。
 それこそ久しぶりに会う人達がたくさんいて、こういう学友会に参加しながら勉強していた一昨年ぐらい前を懐かしく思った。

 講義は「我々の知っている法然上人とは誰か?」。
 学友会と先生との連絡が上手くいっていなかったのと、先生がこういう学習会での講義は初めてだったので、講義内容は仏教学部生対象となり、他学部生には殆ど分からなかった。

 それでもいろいろな人達と話をすることができ、特に生涯教育風な1年コースの教養講座なるものがあると聞き、ちょこっと復活することになった。

■ ぶったんタオル:2016.7

ぶったんタオル 現役の友達情報にて、新たなぶったんグッツが佛大コンビニで売り出していたとのことで、それは、25cm四方の「ぶったんタオル」だ。
 ぶったんのデザインがなければどっから見ても100円ショップにて3枚1組で売っているようなシロモノが、1枚300円。でも、ぶったん愛好家にとってはそんなことは問題ではない・・と言い聞かせ、学内のみの販売なので、スクーリングに行った時のついでと、そのお友だちに買ってきてもらった。感謝である。
 書籍等も含むこういう大学が販売元のモノは、売りさばくまでにはそれなりの時間がかかってしまうのが多いらしく、場合によっては卒業記念の粗品などにも使われたりもする。おそらく、このタオル、毎年11月に行なわれるカミングホームデーでも販売されるだろうが、最初に販売している時に入手するのが「旬」であり価値もあったりもする・・と思いたし。

■ 新入生オリテンテーション・歓迎会:2016.7.10 大正大学一号館

新オリ葉書 最後に行ったのは昨年の3月なので、1年半ぶりぐらいの大正大学へだ。
 月に1回の科目最終試験に併設する学習会が今回は新入生オリテンテーション歓迎会となり、その案内葉書を私がデザインしたのでいつもよりちょっと緊張気味に板橋駅を降りた。
大正大学 母校じゃないけど、その科目最終試験や学習会にて良く通った大正大学は第二の母校感がありどこを見ても懐かしさ一杯〜。

 その懐かしさ一杯の仲間達がいる中で、昨年卒業した先輩(年齢が上なので)が何やら科目最終試験の過去問を真剣に見ていた。聞いてみれば、仏教学部を卒業してすぐに歴史学部に再入学したとのこと。やはり学びながら仲間と一緒に部活のような学友会活動をするのは離れがたいものがあるわけだが、しかし、やるな先輩!その手がありましたか。
新オリ 通信は安いので3年編入だと、3年次は21万円で4年次は14万円、以降留年の8年目までは毎年10万円。スクーリングなどの批評は別途だけど、それでもやや高目な町の英会話スクール等とあまり変わらない・・・悪魔の囁きかな。

新オリ 今回の新オリは、オリエンテーションと歓迎会が一緒になっていて、会議風スタイルでの飲食しながらでの質疑応答と雑談で、このスタイルの方が初対面同士でもより親睦が深まるような観があった。
私の受講する教養講座の仏教コースなんて、誰もいないだろうな、と思いきや、なんと2人もいてびっくり。いきなり同級生ができた。

■ お別れ会:2016.10.29

お別れ会 学友会東京山梨支部の古屋さんが亡くなった。
 学習会等でご一緒させていただき、家が同じ方向なので一緒に帰っていたりして、最後にお会いしたのが今年2月の教科学習会だった。
お別れ会 癌だから仕方がないとも言え、まだまだ逝く年齢ではない還暦半ばなのが残念でもある。9月にお亡くなりになり身内で葬儀を済ませ、1ヶ月後に改めてだんなさんがお別れ会を開き、それに出席した。
 場所は、20数年前私が結婚式を挙げた市ケ谷の私学会館(市ケ谷アルカディア)。
 会場に入ったら古屋さんの写真が飾られてあったが、以前大正大学での学習会にて私が撮ったものだった。合掌〜。

■ 関東甲信越ブロック学習会:2016.11.12-13

下諏訪 宿泊での教科学習会は2度目で、下諏訪のホテル山王閣へ。長野県の真ん中あたりに位置する諏訪湖での開催なので、関東からだけではなく地元信州を初めとし関西や新潟からの参加もあり、総勢30数名の賑やかな学習会だった。
 歴史学部から諏訪ご当地の御柱祭りについての八木先生、教育学部から現代のいじめについての原先生の講座があり、いずれも一聴の価値ありで、特に原先生の話術は鋭く、ともすれば複雑で聞きづらいいじめな話題も気が付くと真剣に傾聴していた。

 何回かこういう学習会に参加していると、久しぶりに会う人もいたりして孤独な通信教育での学習を緩和させてくれる。在学中にもっと参加していればと卒業してから常に思うようになった。

■ 常総支部教科学習会:2016.12.10

常総支部教科学習会 毎年12月上旬に行われる常総支部主催の教科学習会への出席は今回で3年目。JR船橋的から徒歩数分のセミナーハウス・クロスウェーブ船橋はいつもの場所である。そして、毎年何故か佛大の旗を持って途中の道に立っての案内係をやっている。
 今回の講座は仏教学科の市川先生だけど、この市川先生のは仏教学部生じゃないと分からない内容で、私は途中からZzzzz。この辺、なんとかならないものだろうか。

■ 樹木葬:2017.6.10

樹木葬 亡くなった古屋さんのお墓は樹木葬とのことで、その初参りに行ってきた。

ここ数年、耳にするようになった観のある樹木葬で、行ったのは千葉県の袖ケ浦。 袖ケ浦の駅から車で30分ぐらい走って着いたのは、一山もあるような大きなお寺の敷地内。
 通常のお墓と樹木葬エリアに別れているようだが、広すぎて良く分からない。
 あらかじめ言われていた「ピクニック気分で来てください」はなるほど、ちょこっと丘の坂を登った辺り一面が樹木葬のエリアで、当然広く、ゴザを敷いてお弁当を食べても良い雰囲気があった。
樹木葬 聞けば、樹木葬でも樹木の植樹等の必要性はあまりなく、決められた2〜3m四方の区画内に穴を掘り、骨をうずめ上から氏名を刻印した四角い石を置くだけ。その穴と石は区画内であればどこでも良く、端にプレートを置いている人もあった。また骨壷ごと埋めでも良いのだが、土に帰る意味で白い布に包んで埋める人が多いとのこと。 以前に旦那さんが撮った写真を見ると古屋さんは白い布に包まれていた。
 お参りの仕方も自由なのだろう、小さな鉢付きの花を持ってゆき墓の回りにみんなで植えた。一般的な献花とは違い根っこごと植えてしまうので保つ。旦那さんが昨年末に植えた花がまだ咲いていたのが印象的だった。

 一応お寺内での管理なので戒名みたいなのを付けられるがあくまでも形式上でのことらしい。初七日とか三回忌、お盆などの日に半強制的にお参りする必要はなく全くの自由。自由と言えば、自分の区画内だったら家族以外の友人でも良く、また、ペットでも良いらしいが、これはちょっと嬉しいかも。他の区画のプレートには「チーコ」とか「ノエル」などと刻印してあって、最初に見た時には、え、誰?だった。
 また、その土に帰る、というのも良い。考えてみれば、幾つも先祖の骨があってどうするの?みたいなのもあるからだ。
樹木葬 いろいろな風習が残る地方とかではまだまだ難しいかもしれないが、主に都市地域の感覚に即した樹木葬は一つの選択肢として、今後より定着してゆくだろうと思った。

 卒業してしまえば、私の場合3年前からもう会う機会もなかったであろう大学の友達とも今まで時々会うことができたのは、古屋さんのおかげで、友達甲斐のある古屋さんだと思った。
 当日、天気予報では30度を超えるとの予報で、確かに暑かった袖ケ浦だったけど、海が近くなので風があり、とても過ごしやすかった。少なくとも海のないさいたま市の30度とは全然違っていた。
 それでも暑さゆえ、ちょっと不良をしてしまい生ビールを2杯も飲んでしまい帰りのバス車中では大熟睡の大爆睡、気が付いたら新宿バスタだった。