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子連れ南蛮夏休み日記  「ユーロ」9 - 2

 1999年から施行されたヨーロッパ単一通貨「ユーロ」。
 トランジット先の空港ショッピングモールに買物ができるので便利と言えば便利なんだけど、エールフランス航空で行った今回、シャルル・ド・ゴール空港にて、血に飢えた狼のような目をして買物しまくっていたカミさんを見ていると、単なる浪費に過ぎないように思えてならない。
 また、通貨が円になっている日本人からすれば、同様の旧ペセタの方が使いやすい。1ユーロが100セントとして、セント硬貨も混在しているので、混乱の極まりだった。

 呼称も、13ユーロ75セントを「13 75」、「13ユーロ75」、「13ユーロ75セント」、「13 con 75」とバラバラ。こちらも統一してくれ。
 でもなんで con(英語のwith)なのだろうか?
 and である「13 y 75」ではなかろうか。135などの3桁数字を「130 y 5」と言うところからの区別かなと思ったけど。
 面白いと思ったのは、ペセタとユーロを同時表示させる電卓を良く見かけたことで、消費税自動加算付きの日本のと似ている。
 ペセタ時代に良く聞いた、5デューロス(1デューロが5ペセタ硬貨)。20年後のスペインのクイズ番組にて「5デューロとは、幾らでしょうか?」なんて質問があるかもしれない。

 ところで、このセント硬貨。とあるスペイン人が「セント硬貨はその国でしか使えない」と言っていて、また、フランス語が分からないカミさんがシャルル・ド・ゴール空港にて「この硬貨は使えない」とか言われたそうで、そういうものかと思っていたら、EUのサイトでは、ユーロ加盟国内だったら何処でも使えると記してあった。

 いずれにしろ旅行者の消費において、ユーロ貨幣導入のおかげで儲かっているのは各国の国際空港で、儲かっていないのは、両替所ではないかと思った。


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