ハロン湾
ベトナムの地理が良く分からないのだが、北ベトナムツアーなので縦長の国の上の方にある世界遺産にもなったハロン湾へ行った。無数の島々が点在するハロン湾は世界遺産にも登録され、雰囲気からすると宮城県の松島と似ていた。
多くの観光船が接岸しているハロン湾に行ってみると、無数の中国人観光客がその船乗り場を埋めていた。同じ社会主義国であり国境も接していることもあって、一番多い外国人観光客なのだろう。ツアーごとに船をキープしているのか、乗った船は私たち貸し切り状態だった。
目指すポイントは2つ。1つは2つの飛び出た岩が夫婦のように見える「夫婦岩」と、鍾乳洞のある島だ。
多くの観光船がそれらを目指して出港する。途中、いろいろな果物を載せた小さな漁船がその観光船に近づいて商売を始める。私のところには来なかったので、あらかじめ中国人観光客が乗る船に目星をつけていたのだろう。
昼食は、湾に停泊してその観光船の中で食べた。誰が作るのかと思って船尾に行ってみれば、船長さんが作っていた。船上で調理するので衛生面から火を使う料理が多く、つまり中華風となり、さっぱり風味のベトナム風が加わって、みな違和感なく美味しく食べる事ができた。
してその船のトイレがウォスレッとになっていたのにはびっくり。
鍾乳洞は一つの小さな島の山の内部にあり、偶然台風からの避難にて漁船がその島に停泊して見つけたものだ。
観光用に階段通路や照明が整備さて、ベトナムで鍾乳洞を見られるとは思わなかった、ぐらいの感動がある。小さな山の中なので大規模ではないが、その形状は日原鍾乳洞並だ。また、首都圏在住においては鍾乳洞なんてめったに見られないので貴重な経験、とも言える。
夫婦岩の下部は波の侵食でえぐれていて、かつての知床半島のゲンコツ岩のようにもげてしまうかもしれない。
そんな岩を中心に何十艘の船が集まるのも壮観である。日本人の船・韓国の船・中国の船の割合は、1:2:7だ。
しかし、中国人の名誉のために言えば、以前のような群衆倫理からくる田舎者的な振る舞いは皆無となり、みな他外国人観光客同様に紳士的で、中国人もバージョンアップしたわけだ。
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