森を歩いていたら 名前を知らない小鳥たちが いっぺんに飛んできて 木に止まったので 私も木の下に座った 雨が来るのだ
小鳥たちは 生まれて 生きて 産んで 死んでゆく なにを思い煩うこともなく 小鳥たちは 息をするのが嬉しく 空を飛ぶのが楽しい
雨が好きだ たぶん小鳥たちも たまになら
雨が来た 雨が去った
小鳥たちは ピタクタカタピタといって 飛んでいった 多分、さよならあなた といったのだ
白い花の咲く小道を あるいて村までくだった ただそれだけの夏の日