杭州
往路は杭州に着いたけど、どの辺にあるのかが全然分からなかった。バスで移動しながら地図をチェックしていると、上海の南西150kmぐらいにあるようだ。
杭州の名所の一つ西湖に行く。日本語だと「セイコ」と称するようだ。
宋代の詩人蘇軾が、美しいこの湖を春秋時代の美女、西施にたとえて詠んだところから西湖と名付けられたらしい。
ゴミこそは浮いてはいないが、霞ヶ浦みたいな濁った湖面だったので、昔はもっと澄んで綺麗だったのだろう。
これから遊覧する船を岸辺にて待っていると、客を乗せた小舟が接岸した。
灰皿とコップが小さなテーブルの上に置いてあった。客が降りると船頭は吸い殻を湖面にポイッと投げ捨てた。おお。コップはどうするのかと思ったら、水洗用のポットが置いてあり、その中の水をコップに注ぎ、なんと素手でササッと拭いて終わり。おお。
中国にて小舟とかに乗ってコップが出されたら飲まない方が精神衛生上良いと思った。
私達は団体だったので小舟ではなくデッキのある少し大きな船だった。
立ち並ぶビルが遠くに見え、泥水湖面を遊覧するのは、日本のその辺にある湖となんら変わらないのだが、清代の康煕帝がこの西湖をこよなく愛して何度も訪れたとか、先述の蘇軾のことなど、それら昔に思いを馳せると湖上遊覧も少しだけ楽しくなった。
こういう観光地、日本ならやきそばやタコ焼きなどの屋台が建ち並ぶのだが、屋台の本場中国では殆どそのようなのを見かけることがなく、微妙な文化の違いがあった。
遊覧船から降りて湖岸を見てみると、可愛いレンタサイクルがたくさん並んでいた。
中国と言えば全員自転車!というイメージがあるのは昔のことである。それ以降、車だらけとなり、最近では排ガス等における環境汚染、そして健康ブームによって自転車が盛んになってきたのが今の中国のようだ。
また環境を考慮した電気スクーターもけっこう見かけた。中国、なかなか進んでいるね。
東波肉と宋代の蘇軾は好きである。そして蘇軾の俳号から紅焼肉(豚の角煮)をそう呼ぶようになったのを知ってはいたが、その地がここ杭州とは知らなかった。探せば、蘇軾ゆかりの名所名跡とかもあるかもしれない。次回フリーで来る時の楽しみの一つとなった。
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