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何故か大連/不知為甚麼去大連
 

何故か大連

ある一つの中国文化

 行かれた方なら一つぐらい経験があると思うけど、トイレや食事などの衛生面、生活や交通ルールのマナーなど、やや潔癖で綺麗好きな日本人なら、ウソー、信じられない〜?!みたいなことがあると思う中国。
 ただ、これはその国の文化だから自国文化の物差しで見ても始まらない、という考えもある。
 慣れれば食べ物の残りを透明ビニール袋に入れて持ち帰るなんて当たり前で慣れてしまうもんだ・・そお?

 大連から海岸沿いの50km先に経済開発技術区域があり、そこまでの新線ができて在来の大連駅前ローターリーの横に新しい駅がある。
 タクシー乗り場には、通常のタクシーと一緒に可愛い小型3輪タクシーが数台止まっている。乗ったことはないがおそらく通常のワンメーターより安いのだろう。

 その新線の終点「金石灘」に行った。
 日本のガイドブックには金石灘の周遊バスチケットは100元(1,300円)と記されていたけど、駅前観光協会のおねーちゃんスタッフの説明によると、金石灘海岸などへの周回バスとカンフーショーが見られて60元(760円)なのでお得な券です。ただ周回バスは中華武館には行かないので13時前には戻ってきて乗り換えてください・・と言っているような感じだったが、先のガイドブックの100元とはかなり価格差があり、単なる私の聞き間違いかなぁ、と一抹の不安。
 結果的にはその券でカンフーショーも見られて、ちょっとヒアリングができて嬉しかった。

 大連駅に戻ってきたら、やはり駅前ロータリーにはその3輪タクシーが数台停まっていた。その1台のドアが開いていて、そのドアの後に運転手のおっさんが立っていた。
 そのタクシーの側をたくさんの人達が行き来している。
 何をしているのかと思ったら、その足下から液体がジョロジョロと流れ落ちていて、なんとドアで下半身を隠すようにして立ち小便をしていたのだ。

 隣の駅のトイレや人のいないビルの裏でやれよ〜。
 いや、こういうのは日本や韓国、スペインでも見たことがある。しかしそれらは隅の壁とかに車を停めてその車と壁の間に立ち、かつ壁に向かって用を足している。つまり通行人には背中を向けて人目をはばかるようにしていたが、この大連の運転手は違った。

 問題は立ち小便という行為ではなく、そのやり方だ。
 人間としての尊厳を持ち合わせていないのだろうか?その運転手にとっては少なくともドアで下半身を隠すことでその尊厳を満たしていると思っているのだろう人目を気にせず顔を上げて行き交う人達を見ながらご放尿されていた。

 言っちゃ悪いが、これじゃ「言葉を喋る動物」だよ〜。

 またそれを気にせず行き来している人達の感覚だ。特に女性は強い嫌悪感を示さないのだろうか。
 自国文化の物差しで他国を見ても始まらない、とは言ったけど、これは文化以前だと思う。中国が文明国家を自認するというのならばだ。

 私はこういう文化の国の言語を学んでいたのか?・・微妙にも学習モチベーションをマイナスにさせるカルチャーショックな出来事だった。
 この公衆前での排泄行為を容認してしまう文化、とてもじゃないけど容認できないなぁ〜。


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