年寄りの生涯学習
通信教育の大学に通ったり、何かの検定や公開講座などを受講したりするのは、 晩年になって学習への向上心に芽生えたから、なんてことは全くなく、還暦が過ぎて再雇用期間なんぞも終わりになってくると、日常生活がやたら暇過ぎるからなんだよね。
散歩したりジョギング、サイクリングなどもあるけど、もともとインドア派のオタクだし、仕事は殆ど車だったので、徒歩で外出するのはやや面倒になる。かつては本家だったカメラを持って街に出よう!というのも、モノクロフィルムや印画紙が事実上なくなってしまってからは、その気力も薄れてしまったところにもある。
時として友人などは「この歳になって勉強なんてまっぴらごめんだ」と言うが、そういう友人達は若い時にしっかりと学業を修めたからだと思う。大学を中退した私だからか、何かをやり忘れたことがあるかのように、○×セミナーを受講したり、○×検定を受けたり、そして通信教育の大学に通っていたりしているのではないかと、最近思うようになった。
また、検定とかをやっていると、当然ながら合否が関係し、それに一喜一憂することもあるのだが、この年齢でこういうトライというのは、社会生活において何のメリットも意義もなく、あくまでも個の価値観でしかないのだ。それは、そういう年齢に達してしまった、ということだけなんだけど。
そんな訳で、「卒業証書・学位記」とか「合格おめでとうございます」なんかを頂くと、一人で「ほーっ」と、うなずいたりしてほくそ笑む年寄りがここにいる。
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